パソコンが壊れても音楽データを守る管理保存方法のこと

私はクラブへ行きがちな音楽好きなので「友達がDJさん」という割合が多いめだったりします。

で、頻繁に遭遇するのが「パソコンが壊れて音楽が全部飛んじゃった!!!」という悲劇のお話し。職業柄「なんとかできない?」と相談されることも少なくなく、あれこれと手段はあるもののどれも確実なものがなく、「消えたデータは元には戻せないんだなー」としか言えない結果に落ち着くのが実際のところです。

 

 

音楽や音楽制作が、モノではなく「データ」という媒体になってかつてなく便利になった反面、このあらたな媒体のための「対策」をしておかないと、もうその時にはどうしようもない事態になってしまうのですね、、、

 

 

ということで、今回は消えてしまわないために「データ」をどう扱うか、のお話しです。

 

音楽好きで沢山の音楽データを持っている方や、音楽制作を行なっている方は、一旦聴くのや作るのを止めて、ぜひご覧いただければと思います。

 

 

当記事では初めてストレージを考える方に伝わりやすいよう、印象重視で記しているため部分的に語弊があるかもしれません。

 

 

 

データを失うこんな使い方、超キケン

パソコンで「音楽データを保管する」「音楽を作る」といって結構よく見かけるのが、「そのパソコン本体」にデータを保存しているケース。

スマホ全盛の現代、この話は音楽だけでなく「動画」とか「写真」とか、、、ありとあらゆるメディアデータに共通して言える話でもあります。

 

で、

なんで「超キケン」なのか、というと、基本的に記憶装置(ハードディスクやSSD)というものは、ザックリ3年くらいを目処に「必ず壊れる消耗品」だからです。

 

 

「こんなに技術が進歩してるのに、どうしょうもないの!?」と思うところですが、意外と現時点では「私たちが手に取れる」「壊れない記憶装置」というものは存在しないようですね。

 

 

ただ「記憶装置そのものが壊れても、データは壊さない」手段だったら、私たちでも手に届く様々な手段が用意されています。

 

 

例えば、クラウド・サーバー(iCloud Driveなど)とかYoutube。

何気なく利用する分にはデータは「意識的に消さなければ消えない」という感じですが、そのサービス実態は見えないところで「記憶装置そのものが壊れても、データは壊さない」手段がとられ、ユーザー体験として「データがなくならない」と感じさせているだけなんです。

 

ですから「自分のパソコン」で「自分だけが使うデータ」で消えて困るようなものであるのであれば、自分自身で「記憶装置そのものが壊れても、データは壊さない」手段を取ってしまえばOKなわけですね。

 

 

 

バックアップ作業はカンタンだけど、、、

「記憶装置そのものが壊れても、データは壊さない」手段の一番カンタンで一番よく知られる方法は、

 

定期的にバックアップをとる

 

ということ。

 

 

特にパソコンデータを丸ごと取ってしまおうという「OSのバックアップ」なんて話はよく耳にしますよね。

Macなら「TimeMachine」、Windowsなら「バックアップと復元」など、コンピュータに元々備わっている機能ですから、「バックアップをとる」作業だってそんなに難しくなく、音楽制作や動画編集、写真編集をしている方なら難しいってこともないと思います。

 

 

ただし注意点が。

「バックアップをとる」と「バックアップ・データ」ができますが、このデータは非常に大きなファイルになりがちで、しかも復元の際には「データ専用ストレージ」などと呼ばれる外部記憶装置(外付ハードディスクなど)に保存する必要があります。

 

というのも、復元作業の際は「復元もとストレージ」を一旦「完全消去」しなければならないため、バックアップデータは一旦別の場所に移さなければならないからです、、、

 

※ストレージとは:記憶装置のこと。詳しくは別記事「今さら聞けないストレージのこと」をご覧ください

 

 

しかも、そこまでしても次項のようなトラブルに見舞われることもあります。

 

 

 

復元機能って、割とシビア

「バックアップ・データ」というものは、「バックアップを取ったコンピュータを元に戻すためのデータ」です。ですから基本的に、「買い換えた新しいパソコンなどのバックアップ元とは異なるパソコンに適応してもうまく行かなくて当然」くらいに考えた方が良いものです。

 

 

しかも「復元」の作業、これがまた結構難解だったりします、、、

 

 

Windows 10で「システムの復元」が利用できないのはなぜ?(参照サイト:ASCII.jp 様)

 

新しいMacを購入してTime Machineバックアップから復元?そりゃ失敗します(参照サイト:Teach me Dr.Apple 様)

 

 

「バックアップ」をつかって「復元」をする場合、この記事を読んで十分に理解できるくらいの知識がないと、失敗したり、「復元できない」という最悪の場面に遭遇した場合にどうしようもなくなってしまうと考えた方が良いですね、、、

 

 

というか「バックアップをつかって復元」なんて作業、普通はそんなに何度もすることではないですし、時間もかかるので練習なんてできないですし(笑)、簡潔に言ってしまうと、、

 

 

結論

バックアップはあまりオススメできない

 

 

ということです。

 

 

 

そもそものデータの取り扱いを変える

広く世に言われる「バックアップ」があまりオススメできないのであれば、どうすれば良いのか。

先に答えを述べると「大切なデータの”置き場所”を考えなおしましょう」というお話をしてみたいと思います。

 

 

もう少し具体的にいうと、、、

「大切なデータ」は「データ専用ストレージ」に保管するのが良し、ということ。

 

 

もっと具体的にいうと、、、

 

  • デスクトップPCであれば追加の「内蔵型ストレージ」を用意する
  • ノート型PCであれば「外付けストレージ」を用意する

 

ということですね。

 

ちなみに「ストレージ」とは記憶装置のこと、モノの名前でいうとハードディスクやSSD(Solid State Drive)のことですね。

 

 

 

例えば「iTunes」

おなじみの音楽管理ソフトですが、この楽曲保存フォルダを「データ専用ストレージ」に設定することが可能です。こうすることで、OS再インストール(パソコン初期化)をしても、新しいコンピュータを手に入れた場合でも、そのコンピュータに「データ専用ストレージ」を繋ぐことで環境の復旧ができてしまうという訳です。

 

 

 

まずは楽曲保存フォルダ(「iTunes Media」フォルダ)を「データ専用ストレージ」に設定。

そして「ライブラリへの追加時に〜」にチェックを入れておく。

 

元々パソコン内に楽曲が保存されている場合は、まず「iTunes ライブラリの統合」をすると良いですね。

 

青枠がフォルダ指定の部分、赤枠が「ライブラリへの追加時に〜」のチェック項目

 

 

これで、これ以降は iTunes にポイポイ放り込んだ楽曲は自動的に「データ専用ストレージ」に保存されてゆきます。

利用する上でのポイントは、コレだけでですね。

 

 

 

そして復旧する場合はというと、これまたカンタン。

「option」キー (Mac) または「Shift」キー (Windows) を押しながら「iTunes」を起動すると「ライブラリ選択起動」されるので、ここで「「iTunes Media」フォルダ」を選択(この中の「iTunes Library.itl」ファイルを選択)するだけ。

 

 

この辺りの詳細な方法は、iTunesを提供するAppleのサイトやブロガーさんなどの体験記事などをご参照いただくとして、、これでまず「データは失わない」で間違いありません。

 

 

 

ほかのアプリケーションでも安心運用

前項の「iTunes」の例のように、他の音楽管理ソフトウェア、音楽制作ソフトウェア、動画編集ソフトウェアでも、まぁ有名どころでしたら「データ専用ストレージ」を「メディアの在り処」に設定することが可能ですので、この運用を守ればカンタンに復旧できるものです。

 

 

例えばDAWであれば、、、

  • 「プロジェクト」の新規作成の際、データ保存先を「データ専用ストレージ」の中を指定するようにする。
  • 「人から受け取った音声データなどをプロジェクトに放り込む」という場合も、まず「データ専用ストレージ」に保存してから放り込む。
  • 音源ソフトウェアなどのプラグインをインストールする際、ライブラリなどの大容量データは「データ専用ストレージ」に保存し運用する

という具合に、とにかく「「データ専用ストレージに保存」のルールを徹底する訳です。

 

 

これを守りさえすれば、復旧したい場合には「アプリケーションそのもの」を再インストールするだけ。そのアプリケーションで作われるファイルやフォルダは「データ専用ストレージ」にある訳ですから、PC環境が変わろうとも「データ専用ストレージ」さえあればプロジェクトを起動できる、という訳です。

 

 

 

データ専用ストレージのおすすめは?

ここまでの話で「運用方法を変えることで大切なデータが守れる」ということがお分りいただけたと思いますが、肝心な「データ専用ストレージ」がないことにはこの方法は実用できません。

 

ということで次はデータ専用ストレージについてのお話です。

「データ保持のためにどれだけ努力できるか」「どんな作業をおこなうのか」「どんなメディアファイルを扱うのか」によって話が変わってきますが、確かにオススメというものがあるので、続いてそこのお話をしてみたいと思います。

 

 

まず、どんな利用環境であろうとも気を使うべきは「データ容量」だけでなく「速さ」。

場合によっては、アプリケーション動作の妨げになってしまう場合もあるので、まずはこの話から始めたいと思います。

 

 

内蔵・外付け、どちらが良いの?

そもそも「内蔵」「外付け」ストレージの違いがよくわからんぞ、という方のために、画像を添えて、ザックリご紹介してみたいと思います。

 

論理的に理解を深めたい、より詳しく知りたい!という方はストレージについて書いた記事もご用意していますので、こちらも参照してくださいね!

今さら聞けないストレージのこと

 

 

 

内蔵ストレージについて

見た目のとおり「モロに機械っぽいやつ」です。

上が「ハードディスク」、そして下が「SSD」。

どちらも接続口が「普段見慣れない形状」で、あまりペタペタ触ったらダメな雰囲気を醸し出していることが特徴ですね。

 

 

それもそのはず、この形状は「パソコン内部向け接続に使われる端子」で、確かにあまりペタペタ触ったらダメですね。

 

そんな内蔵ドライブは、基盤みたいなところへ直接取り外しを行うパターンと、スロットなどと呼ばれるところにガチャっと装着するタイプがあり、普通はデスクトップ型コンピュータで採用されています。

 

 

ノートパソコンだと、基本的には扱わない類の製品ですね。

 

 

 

外付けストレージについて

外付けストレージ、その実態は「外装に内蔵型ストレージが入っている」というもの。

ですから取り扱いは「触ったら壊れそう」感は全くありません。

 

 

また接続端子は、今時おなじみの「USB、Thunderbolt」など。

身近感は内蔵と比べて圧倒的ですね。

 

 

ちなみに、先ほど「外装」と表現しましたが、実際には「内蔵型ストレージの端子をUSB/Thundeboltに変換するチップ」(ロジックボードなどと呼ばれる)も一体になった外装です。

 

つまり「USB」「Thunderbolt」なのかで速さが変わるのと合わせて、ロジックボードの品質でも安定感や速度が変わるので、良質の外付けストレージを検討する際は「ロジックボード」が明記されているかで品質の高さが窺い知れたりします。

 

 

 

価格やオススメは?

内蔵型のストレージは高速なのに、外付けに比べ安価なのが一般的。

取付技術や知識も含めて「内蔵型を選ぶ」ことに問題なければ、内蔵型が良いでしょう。

 

 

ただ、失敗するとデータだけでなくパソコンを壊してしまうこともあるので、取り扱いの気軽さやカンタンさを優先して外付けストレージを選択するのもアリだと思います。

しかも、昨今の外付け接続の規格「USB3.1 Gen2」や「Thunderbolt」などが採用された外付けストレージだと内蔵型ストレージと速度差が無い、または上回るものまであります。

 

接続規格や速度差をご紹介した記事もご用意しておりますので、よければどうぞ!

今さら聞けないストレージのこと

 

 

というわけで、私がオススメするのは「データ専用ストレージ」は「外付けにすること」

ですので以下は外付けに絞ってご紹介して見たいと思います。

 

 

 

おすすめはコレ!

まず基本的な事は「ほかのアプリケーションでも安心運用」での説明のとおり、OS領域に音楽データを置かない事。

 

つまりWindowsだと「C:ドライブ」、Macだと「Macintosh HD」には音楽データ(mp3など)や作業データだけでなく「ソフトシンセのライブラリ」などを置かず、可能な限りこれらを「データ専用ドライブ」に置く事です。

 

となると、作業時には「データ専用ドライブ」にデータ・アクセスが集まることになるので、遅い外付けドライブを使うと全ての作業がストレスになります。

 

つまり、なによりまずは「速度」が重要です。

 

 

 

BUFFALO HD-PCFS1.0U3-BBA

とにかくコストパフォーマンスを重視したセレクト。

冒頭での説明のとおり「ストレージは消耗品」ですので、3年に一度買い替えしてゆくなら安心運用ができるでしょう。

 

ただしドライブはハードディスク。

ビデオデータなどの大きいデータを頻繁に取り扱う場合はオススメできません。

 

 

 

Oyen Digital Shadow Dura 1TB/HDD

こちらもハードディスクモデルですが、動作が安定している「USB3.1 Gen2」を採用。

 

広く普及している「USB3.0」はデータ転送の際に「データ落ち」(データ内容が欠損・破損すること)が起こるとの事例が複数あり、弊社の法人販売部門では「大事な通信ではなるべく使わない」規格と捉えているのですが、本製品なら「USB3.1 Gen2」ですので安心です。

 

また保証期限は「3年間」ですので、購入後も割と安心。

BUFFALOと比べると割高ですが、モノは確かにグッドです。

 

 

 

Samsung MU-PA500B/IT 500GB

グッと価格は上がりますが、こちらはハードディスクではなくSSDを採用した外付けストレージ。ハードディスクとは比べ物にならない速さなので、音楽作業をしながらちょっとデータ移動とか、ビデオ編集などでも軽快に動作してくれます。

 

ちなみにSSDには「書き込み回数上限がある」という都市伝説がありますが、これを検証した記事で「「毎日10GBのデータ書き換えを行っても約190年もつ」との結果が出ています。

SSDが生まれた初期はそうだったのかもですが、今ではそんな心配は不要のようですね。

 

なお接続は安心の「USB3.1 Gen2」。

ビジネス用途でも積極的に使えるSSDですね。

 

 

 

Oyen Digital Shadow Mini

例えば最新のMacbookProのUSB-Cポートで接続した場合、1GBのデータをたった2秒で転送してしまう本格外付けSSDドライブ。

安心の「USB3.1Gen2」規格で、3年保証もあるので、もろもろの安心感も抜群です。

 

Oyen Digital社は映画用のビデオカメラで有名なRed Digital Cinema Camera社から認定を受けているストレージメーカー、アメリカでは写真家や映画関係者から信頼されています。

 

ちょっと奮発して良いものを、と考える方に非常におすすめです。

 

 

 

まとめ

音楽収集、音楽作業、動画作業など、それそのものの作業スキルやオススメアイテムの話は多く見受けられますが、そもそも、そうした努力の末に手に入れたデータはあるときアッサリと消えてしまうこともある、実は非常に重要なストレージのお話でした。

 

「データ・ストレージ」での運用というのは、なんだか贅沢な印象があるのではないかと思いますが、一旦運用に慣れてしまうとデータの安全性が確実になるだけでなく、不幸に見舞われた際の復旧も素早くおこなえ、大切なデータを守るために大切なことだなーと実感していただけると思います。

 

特に上記にあったとおり、

SSDには「書き込み回数上限がある」という都市伝説がありますが、これを検証した記事で「「毎日10GBのデータ書き換えを行っても約190年もつ」との結果が

のとおり、現代のSSDならば5年は安心して良いと思いますので、データの安全保管だけでなく快適さも手に入る非常にオススメのお話でもあります。

 

 

プロの現場では「RAID」や「NAS」などといったストレージが運用されているのですが、まずは本記事のような運用からはじめ、物足りなくなれば、あなただけの「ストレージ運用」を模索して、大切なデータを絶対失わないあなたに最適な環境をぜひ整えてください!

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STAFF_K Written by:STAFF_K

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