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AXINO SYNERGY CORE Antelope Audio の新鋭USBマイクロフォン

もくじ

●AXINO SYNERGY CORE 登場

 先日、Antelope Audio から新しいマイクロフォンが登場しました。

 今回はEDGE GO 以来のUSB マイクです。
 さっそく見ていきましょう。

※EDGE GO のレポートはコチラコチラ

 まずは手に取ってみて、ずっしりとした手ごたえ。作りがしっかりしていることが感じられます。
 安っぽさはみじんも感じられません。

左:AXINO 右:EDGE GO

 EDGE GO は指向性を自由自在に変更できましたが、AXINO は単一指向性のマイクです。

 USB端子は、EDGE GO がUSB-Cでしたが、AXINO の端子はUSB Type-B が装備されています。

 それから、3.5mmヘッドフォン端子が前面になり、[VOLUME][HP]のツマミが装備されました。
 PCの画面を操作しなくても、手元で音量の調整が出来るようになり、使い勝手が向上しています。

 加えてローカットのスイッチと、-10dB のPADスイッチも装備されました。

操作子と端子が前面に装備され使い勝手が向上

 ダイアフラム径は大口径 34mm でEDGE GO と同じです(EDGE GO は両サイド)。
 繊細な収音が期待できます。

 EDGE GO がEDGE DUO のUSB 仕様という位置づけだったのに対して、外見は違いますが「EDGE SOLO のUSB 版」という性格と言ってもいいかも知れません。

●セットアップ~使用開始

 セットアップについては、他のAntelope Audio 製品同様、アクティベーションの手続きをしないと使用することが出来ません。
 Antelope Audio 製品はAntelope Launcher というアプリケーションで一元管理されており、コントロールパネルもAntelope Launcher から起動します。

Antelope Launcher 画面

 他社製の「繋げば使える」USB マイクと比較すると多少「敷居が高い」印象は否めません。
 特にコントロールパネルは初心者にはなかなか理解が難しいかも知れません。

 しかし、他のAntelope Audio 製品同様に、非常に自由度が高く、しっかり理解をすれば様々な工夫を生かして使用することができるでしょう。
 例えば、SYNERGY CORE エフェクトを通した音と、ドライの音を別トラックに同時にルーティングしたりも可能なので、レコーディング後に、違うエフェクトを試したりということもできます。
 Antelope Audio 製品に共通する大きな特長のひとつだと言えますね。

●充実のマイクエミュレーション

マイクエミュレーション

 付属のマイクエミュレーションは18種類。
 私もそうですが、これらのマイクの”本物”を実際に使用して特性を理解している一般の方はそうそういないと思われます。

 なので、用途に合わせて自由に選んで、試して使っていただくのが一番ではないかと思います。
 1本のマイクでこれだけバリエーションが得られる製品もそうそうありませんからね!。
 そう考えると、このお値段はとってもお買い得な気がしませんか?。

 さて、DAW アプリケーション側からはオーディオインターフェイスとして認識されており、コントロールパネルのミキサー画面から様々な操作が可能です。
 先にも書きましたが、自由度が高いので、音がループしてしまうような設定も出来てしまいます。
 よく理解して使用しないと、フィードバック音で耳や、機材を傷めてしまう可能性もありますので、ここは要注意です。

 コントロールパネルで「キモ」となるのはは各チャンネルのヘッドフォンミュートボタンの下にあるボタンです。
 これをОNにすることで、そのチャンネルの信号がDAW側に送られます。
 録音したい音のチャンネルは「ON」、録音したくない音のチャンネルは「OFF」です。
 「あれ?音が来ないぞ」というときもまずはここをチェックしましょう。

●マイクエミュレーションを試す

 ちょっと下手な歌を歌ってみました。
 「大きな古時計」は日本語の歌詞は著作権が生きていますが、英語の歌詞はパブリックドメインになってるんですよね~。
 テキトーな部屋でしか試せませんでしたので、暗騒音が気になりますが、ご容赦ください。ヘッドフォンでの試聴をおすすめします。

1.AXINO

2.Tokyo 800T

3.Berlin 87

4.Berlin 49T

 いかがでしょう?、ニュアンスが伝わるでしょうか?。歌い方、男性・女性などでまた違いも現れるかと思います。SYNERGY CORE エフェクトとの組み合わせも含めとにかくいろいろ試してほしいですね。

●さらにSYNERGY CORE エフェクトもバンドル

 さらに、SYNERGY CORE エフェクトも10種類付属しています。
 ヴィンテージのマイクプリやコンプレッサーを追加することもできるんです!。

 とにかく、マイクエミュレーションやSYNERGY CORE エフェクトを試していると楽しい!。「こんなに音が変わるのか!」とどうしてもアレコレ試したくなってしまいます。絶対ハマると思います!。

 49,500円(税込・2021年11月現在)という価格は、「USBマイク」という観点から見ると「高い!」と感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、「手軽に、マイクを使った本格的なレコーディングをしたい!」という方、特に「歌い手」さんやアコースティックギターや管楽器などの生楽器をハイクオリティでレコーディングしたい方には強力プッシュします。

 なお、追加のSYNERGY CORE エフェクトはAntelope Audio のWEBサイトから追加購入も可能です。

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