今回は「インスタコード」という”新しい電子楽器”をご紹介します。
ハイ、いきなりですが、この「インスタコード」、弊社サンフォニックスでは販売しておりません(2021年10月現在)。
「じゃあ、なぜ紹介するんですか!?」って言われそうですが、ご紹介したくなっちゃうくらい「素晴らしい楽器」だからです!
この製品の製造元のInstaChord株式会社の、社長・社員・開発者である「ゆーいち」こと永田雄一さんとたまたまご縁があり、開発段階からご紹介いただいていたり、また弊社と関わりのあった方々が偶然開発に関わっていたりと、不思議なご縁も感じています。
それではインスタコードをご紹介していきたいと思いますが・・・皆さん、こんなことを考えたことはありませんか?
・「楽器を演奏したい」「音楽を創りたい」でも難しいし、練習の時間も掛かる
・コロナ禍で、「おうち時間」も増えたのでその時間を活かしたい
・ギターなどの楽器を始めたいけどコードが覚えられない
・ギターでカッコよく弾き語りをしてみたい
・今までとは全く違う新しい音楽表現をしてみたい
まさに、そんな人にこそおすすめしたい!
とっても敷居の低い、カンタンに弾けて、全く新しい電子楽器。それが「インスタコード」なのです!
さて、「インスタコード」がとにかく簡単でスゴイ楽器ってことはわかったけど、どういうものなのでしょうか?
まずは、インスタコードの公式サイトの動画をご覧ください。
どうですか?
カンタンそうでしょう? 「僕にも、私にも弾けるかも?!」って思いませんでしたか?
大丈夫です。本当に弾けるんです。
既に、インスタコードを手にした方々のたくさんの演奏動画がインターネットにアップロードされています。
試しにYouTube などで「インスタコード」って検索してみてください。
もくじ
インスタコードは「指1本で弾ける楽器」で、コード(和音)を演奏することができます。
なんと、クラウドファンディング[ kibidango ]では、驚異の約8,000万円を調達しました。
使い方は簡単、片手でボタンを押さえてコードを選択し、反対の手でゴムパッドを爪弾いたり叩いたりして演奏します。
ボタン1つでコードを弾けて、ギターやピアノの演奏に必要な「複雑な指使い」は不要。初めての楽器演奏に最適です。
必要な情報も有機ELディスプレイに表示されており一目でわかります。
128の音色を内蔵(当初は音色数に制限あり)しており、ギターだけでなくピアノやドラムなどの音色も出すことが可能。デスクの上に置いて演奏することもできます。
さらに、繊細なアナログセンサーが採用されており自らが奏でる楽しさを簡単に味わえます。
また、ヘッドホンを使えば周りを気にせず演奏でき、外部機器を使用すればライブでも活用可能です。
USB MIDI、Bluetooth MIDIに対応しているので、PCやタブレット端末とMIDI接続すれば、作曲ツールとして活用したり、リアルな生楽器の音色で演奏するなど、様々な活用が可能です(将来的に機能追加予定)。
内蔵のソフトウェアは開発に応じてアップデートされる予定。今後、様々な機能が追加されることが期待できます。
3つの演奏モード:
– Strum / ストラム(ギターのようにはじく)
– Hit / ヒット(ピアノのようにたたく)
– Push / プッシュ(押さえる強さで音量が変わる)
音色:内蔵128音色(パソコンやiOS端末にMIDI接続することで外部音源の演奏も可能)
搭載音源:SAM2695(フランスDream社製)
演奏可能コード:maj, m, 7, m7, M7, mM7, 6, m6, add9, madd9, 7sus4, dim7, aug, m7-5
※「演奏可能コードって何?」「難しそう」という方も、ディスプレイにコードが表示されており必要なコードに合わせてボタンを押さえるだけなのでメッチャ簡単!
有線接続:
– 3.5mmオーディオ端子(ヘッドフォン)
– USB-C端子(充電・USB-MIDI兼用)
無線接続:Bluetooth LE MIDI(iOS, Macに対応)
バッテリー:3,400mAh、動作時間約8時間、充電時間約8時間
大きさ・重さ:
サイズ:長さ 420mm × 幅 210mm × 高さ 50mm
重量:660g
※ウクレレ位のサイズ感で、薄いので体にフィットし、片手で支えても軽く疲れにくい。
一般的な1つの曲の中では、通常いくつかの複数のコードを使用します。曲によって使うコードは様々です。
インスタコードなら、左手側(右利きの場合)のボタンには曲に合わせた主なコードをあらかじめ割り当て可能ですので、コードが複雑な曲でも進行にあわせてボタンを押しかえるだけ。
簡単な曲なら左手は指1本で弾くことができ、ボタンを押す指の数を増やせばより複雑なコードも弾ける仕組みになっています。
通常、曲にはキー(調)というものがあり、それによって、進行上使われるコードがある程度絞り込まれます。
曲のキーにインスタコード側の設定を合わせることで、使うコードがボタン上に割り当てられるようになっています。
また、キーが違うだけの同じコード進行の曲ならば、同じ指使いで演奏することが可能です。
なお、コード演奏に正解はなく、例えば楽譜に「G7」と書いてあっても「7」を省略して「G」で弾いても間違いではありません。
最初は指1本で弾いてみて、慣れてきたら「7」「M7」などを加えて、より深い響きを楽しみましょう。
・右利きでも左利きでも使い易い
左利きの方でも、右利きの場合と同じように操作できるように、左右対称のデザインが採用されています。
演奏に必要な情報が表示されるディスプレイも反転できるのでどちらの利き手の方も困ることはありません。
・どんな人でも押しやすいボタン
手の小さな人も、指の太い人も、指が不自由な人も押しやすいように考えられた、ボタンの大きさ・重さ・ストロークの深さに設計されています。
私も持ってみてすぐに馴染みました。
また、指でPADを押すPUSHの演奏方法は新しい演奏表現にも使えるでしょう。
・コンパクトなサイズ
インスタコードの長さはA3用紙と同じ42cm。
ベッドサイドからサッと取り出して弾いたり、リュックに入れて気軽に持ち運ぶこともできるサイズ感です。
厚み方向を確認する必要はあるものの、A3ファイルケースやアタッシュケース等市販品でもケースケース代わりの選択肢は豊富にあるでしょう。
インスタコードは、SUZUKI社の電子楽器「Omnichord(オムニコード)」も参考に、より使いやすく表現力豊かな電子楽器を目指して開発をスタートしたそうです。
そのため、「できるだけ多くの人が手に取りやすいユニバーサルデザイン」で「今までの楽器にはない未来的なデザインと携帯性」となっており、新しい楽器としてとても魅力的です。
簡単に演奏できるモードがあり、初心者向けの電子楽器としてとても始めやすいことはわかりましたが、では、少し上手くなってきた時はどうでしょうか?
そんな時も、インスタコードなら、全てではありませんが複雑なコードにも対応し、強弱の反応や表現をより豊かにすることができるモードもあり、設定で入力感度の変更もでき、演奏表現の幅を広げることができます。
また例えば、打ち込みの際にインスタコードをMIDI入力デバイスとして、プラグイン音源ソフトやプラグインエフェクトを使用すればインスタコードで演奏できる音色は無限大です。
こういった拡張性は、単純な初心者向け楽器としての域を超えています。
こういった意味でも、インスタコードは今までになかった電子楽器なので、音楽に新しい表現を加えられるという可能性が感じられます。
更にファームウェアのアップデートに対応しており、購入後も機能が進化していく予定です。
インスタコードは、ユーザーから要望の高い機能なども追加できるよう設計されているのです。
今後の機能追加のアップデートも楽しみですね。
エレキギターを演奏する身として、インスタコードはギターに近い存在でありながらも別の演奏表現ができる楽器だと感じました。
そしてなにより、非常にわかりやすく、音を出すことの楽しさを簡単に味わえて、その上で「もっとうまくなりたい」という向上心を駆り立てる「楽器」だと思います。
これは「楽器」というモノが持ち合わせる特有の魅力であり、オモチャのようにすぐに飽きてしまうものではありません。
体にフィットするデザインと気軽に持ち出せる携帯性。これも楽器を続けていく上では大事なことでしょう。
また、エレキギターにもエフェクターやプラグインの使用が当たり前になった昨今、エレキギターの音色もかなり多様化しています。
現代の音楽で使われている音色を考えると、ギターよりもむしろインスタコードの方が使いやすいという場面も出てくるかもしれません。
今後インスタコードを使ったアーティストなども現れる可能性がありますね。
楽器を始めてみたい方から、新しいモノを求める演奏者の方まで、ぜひ「インスタコード」を、オススメします!
それでは最後に、Yuzuki Riyuさんのインスタコードによるオリジナル曲(書下ろし)の演奏をお楽しみください。
練習すれば、こんな演奏もできますよ!
使用オーディオインターフェイス:PreSonus Audiobox iTwo
使用DAWソフトウェア:PreSonus Studio One 5
使用カメラ:iPhone 13 Pro Max
※動画とオーディオは別に収録しています。
・インスタコードを使って、もっといい音で作品を創りたい
・インスタコードをライブで使いたい
・インスタコードを使って打ち込みをしたい
などなど、インスタコードをさらに楽しむための方法もご紹介したいと考えています。
どうぞ、お楽しみに!
・インスタコードを「イイ音」でレコーディングする [MTR編]