店舗用のBGM ワイヤレス スピーカー システムをミュートラックスで構築

 いきなりですが、ミュートラックスというシステムをご存じでしょうか?。

 ミュートラックスはBGMシステムの「配線問題」を解決できる画期的なシステムです。
 これから、お店やオフィスのBGMシステムを検討される方、もしくはいま検討されている方はぜひ読んでみてください。

もくじ

■BGMのスピーカーシステム

 オーディオについてあまり知識をお持ちでない一般の方は、いまお店などのBGM システムについて、だいたいこんな風に想像されるようです。

 でもコレ、実は出来ません。ムリなんです。
 Bluetooth の仕様的にも、1台の再生機(親機)から多数のスピーカー(子機)に音を送信することは今のところ出来ません。

 そして、広いお店などで天井のたくさんのスピーカーから音が出ている場合は、概ね下記のようなシステムになっています。

 実は天井裏では長~いたくさんのケーブルがスピーカー同士を繋いでいるのです。

 で、いろんなお店などで、調理器具やインテリア・什器・調度品は準備段階から念入りに検討されますが、なぜか「音(BGM)」のシステムについては後回しになってしまう場合も多いようで、内装などの工事が終わってから弊社にご相談いただく場合も多々ございます。

 工務店・電設業者の作業が終わった後に、天井や壁の中にスピーカーの配線をすることは、実はとても大変です。費用も余計にかかってしまいます。
 作業前から相談しておくと、他の作業コミでやってくれたりする場合もあるのですが・・・。

 BGMシステムはぜひ準備段階からご検討いただくことをオススメいたします!。

■Wi-Fi オーディオシステムの構成

 ミュートラックスはWi-Fi を使ってオーディオ信号を送受信するシステムで、Bluetooth では不可能な「1対多数」「長距離」の伝送が実現可能です。

 こんなイメージです。

 以下に、システムを構成するサーバー(親機)とクライアント(子機)について説明しましょう。

●サーバー(親機)

 超ちっさいです。
 開発された方は、小ささの限界に挑戦されたのでしょう。
 (「小さく作り過ぎた」みたいなこともおっしゃってましたよww)

 電源は付属のアダプタを使用して、USB端子(Micro-B)から供給します。USBなので、モバイルバッテリーなどでも動作します。
 本機のUSB端子(Type-A)には、付属のUSBメモリのような形状のWi-Fi送受信機を接続します。

 ミュージックプレーヤなどからのオーディオ信号は、本機のステレオミニ端子に入力します。
 各種変換ケーブル等を用意すれば、もちろんスマートフォン、タブレット、パソコンなどを接続することができます。
 Bluetoothレシーバーを用意すれば、Bluetooth からのオーディオも使用可能です。

 また、本機はmicroSDカードスロットを備えており、microSDカードに音楽データを入れておけば、本機だけで音楽再生が可能です。
 本機には操作用のリモコンが付属しています。

リモコンとWi-Fi ドングル

 本機からクライアント(子機)に対して音楽の信号を送信します。

●クライアント(子機)

 クライアントはサーバーよりもサイズが大きいのですが、それでも超小さく出来ています。

 電源は付属のACアダプタを使用します。
 本機のUSB端子(Type-A)には、付属のUSBメモリのような形状のWi-Fi送受信機を接続します。 

 なんと、これに15W×2(8Ω負荷時) のパワーアンプが内蔵されています。
 本機にスピーカーを2台接続してやれば、小さなお店のBGMシステムが完成してしまいます。

 実際の設置にあたりクライアントには・・・

・電源を用意する必要があります
・クライアントとスピーカーを接続する配線が必要です

 この2つの点をクリアする必要がありますが、それでも本機は非常に小さいので、設置場所にはそれほど困らないと思われます。

 そして、本機とスピーカーのセットを、お店など使用したい場所の広さに応じて、必要台数用意すればいいのです。

こんなカンジで・・・

 送信が可能な距離は公称で100m
 接続可能なクライアントの数は10台(スピーカー20台)以上

 最近発表された中継器を使用すれば、理論上は無限大です。

 ちなみに15Wの出力があれば、一般の店舗などのBGMとしては通常充分な音量が得られます。※1
 また、出力チャンネルを1チャンネルにして、30W×1 (4Ω)のアンプとしても使用可能です。

 30W出力に設定して、大きめののスピーカーを複数台接続すれば、スポーツバーなど、ある程度の音量が必要なケースなどでも使用できるでしょう。

※1:スピーカーの仕様に依存します。

■Wi-Fi オーディオシステムの優位性

 BGM システムのご相談をいただくときに、必ずと言っていいほどいただくのが「Bluetoothで」というリクエスト。
 一般的に広く普及しており、手軽なこともよくわかりますが、最初に書いた通り、同時に多数の機器とペアリングして音楽を再生することは出来ません。

 また、Bluetoothで使われている電波は、他のWi-Fi電波や、電子レンジなどの調理器具から発せられる電波の影響も受けやすいので、弊社でもお店や施設でのご使用はお奨めしていません。
 アンプまで(ミュートラックスの場合はサーバーまで)の接続は有線での接続をお奨めいたします。

 ミュートラックスは5GHz帯のWi-Fi電波を使用しているので、Bluetoothに比べて他の機器の電波の影響を受けにくく、長距離の伝送が可能になっています。
 また、音声送信に非可逆圧縮コーデックを使用していないので音質劣化をさせずに高音質再生が可能です。
 なんといっても「1対多数」接続が可能な点が、最大の特徴です。
 後から「このエリアにもスピーカーを追加したいな」なんていう場合でも大掛かりな配線の心配をせず、手軽に既存のシステムにスピーカーを追加できます。

 そして、ミュートラックスは独自開発のアルゴリズムを搭載しており、各スピーカー間の音のズレは最大で1.2ミリ秒。複数台のスピーカーを並べても全く違和感がありません。

■マルチチャンネル再生

 そしてもう一つ、ミュートラックスは特別な機能を備えています。
 それが「マルチチャンネル再生」機能

 特殊な使用法になりますが、子機に接続したスピーカーそれぞれからまったく違った音を出せる機能です。
 例えば・・・

※特殊なオーディオ素材が必要です。

 また・・・

「同じ曲だけど、聴くエリアによってアレンジが違う、でもテンポや楽曲進行上の位置は同じ」(ミュートラックスは時間軸がズレないのでこれが実現できる)

 みたいにアイデア次第で面白い活用が出来そうです。
 イベントやアトラクションに活用できそうですね!。

 そして、こんなところでも使われています。
 クルマやモータースポーツが好きな方は、一度チェックしてみてください。

●「巨大施設に35台の無線スピーカーを導入せよ! in富士モータースポーツフォレスト」

https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1609949.html

■仕様

●MUTRACKS SERVER MT-SA0 サーバー(親機)

本機に再生装置を接続し、クライアント(子機)に対してWi-Fi 信号を送信する装置(親機)です。

・3.5mmのステレオミニ入力端子を搭載。各種変換ケーブル・アダプタを使用してスマホやパソコン等を接続可能。
・オーディオプレイヤー機能を搭載。本体のmicroSDカードスロット内のオーディオファイルを再生可能。
・音声送信時に非可逆圧縮コーデックを使用しないため音質劣化をさせずに再生が可能。
・microSDカード内のマルチトラック素材から、マルチチャンネルでの再生が可能。
・1台のサーバーに対して10台以上のクライアントを設置可能
・到達距離は公称100m
・サイズ:W44×H24×D44(mm)
・重量:90g
・付属品:USB ACアダプタ、電源用USBケーブル(Type-A to Micro B)、Wi-Fiドングル、リモコン

1.レバースイッチ
 microSDでの再生時に使用します。

2.4ビットディップスイッチ
 Wi-FiのSSIDを切り替え、親機と子機の接続チャンネルを選択できます。

3.microSDスロット
 音源を入れたmicroSDを挿入して再生が可能です。

4.USB Type-A端子
 Wi-Fiドングル用の端子です。

5.3.5mmステレオ入力端子
 スマホやPCを接続します。

6.microUSB端子
 PC、モバイルバッテリー等から電源を供給します。

●MUTRACKS CLIENT MT-CS0 クライアント(子機)

サーバーからのWi-Fi 信号を受信し、内蔵パワーアンプによって本機に接続されたスピーカーへ音を出力する装置(子機)です

・1台のサーバーに対して10台以上のクライアントを設置可能
・到達距離は公称100m
・出力15W×2(8Ω)のパワーアンプを内蔵、モノラル30W×1(4Ω)としても使用可能
・複数のクライアント(スピーカー)を使用しても音のズレは最小限(1.2ミリ秒)
・サイズ:W89×H32×D50(mm)
・重量:120g
・付属品:ACアダプタ、Wi-Fiドングル

1.スピーカーターミナル
 スピーカーケーブルを接続します。

2.4ビットディップスイッチ1
 Wi-FiのSSIDを切り替えます。

3.4ビットディップスイッチ2
 音源を入れたmicroSDを挿入してマルチトラック再生時に再生チャンネルを設定します。

4.USB Type-A端子1
 Wi-Fiドングル用の端子です。

5.USB Type-A端子2
 USBスピーカーを接続します。

6.ACアダプタ電源ポート
 付属のACアダプタで電源を供給します。

■あなたのお店のBGMシステムに!

 サンフォニックスでは、今後ミュートラックスを使った、店舗向けBGMシステムなどを提案して参ります。
 ご興味のある方、ご相談・リスエストなどがございましたら、お気軽にご連絡ください。

株式会社サンフォニックス
コンシューマー・セールス事業課

電話:044-874-3362
お問い合わせ:shop@sunphonix.co.jp

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