いよいよBabyface Proが登場。
Babyfaceといえば音楽制作の分野だけでなく「ハイレゾ」「PCオーディオ」などで話題のUSB DACの世界でもベストセラーとなった、僕たち楽器販売の人からしても前例のない偉業を成し遂げた製品。
なんとなく世の中の雰囲気が「UCXやUFXの廉価版でしょ?」という具合があり、確かにスペックも内容もそうした製品ではありましたが、、、Babyface ProはRMEの本気がうかがえる本格使用で、まさにプロフェッショナル仕様のようです。
もくじ
音楽制作であってもリスニングであっても、本気で音楽に携わる人は音づけのない機材を求めます。
その上で帯域バランス、奥行き・輪郭といった面でも評価される高音質インターフェースの世界。
RMEはその世界の、とりわけ日本においては顕著にトップクラスの存在です。
では「色づけしない透明なサウンド」という事を実現する為に必要な要素というのは、どういう事があるのか?というところが疑問になると思います。
その要素として代表的なのは、以下のようなものがあると思います。
もちろん他にも色々あるんですが、今現在、各社がこぞって「ここで良いんです!」とアピールしているのはこんな部分でしょうか。
そこで、私個人の感想としては、今現在大きく差があると感じられるのは「クロック精度」の部分です。
ここでいうところの話は、インターナルクロックの精度ですね。
というのも、10年前とか「コンピュータで音楽ができるらしい」な時代には、オーディオインターフェースは「内部回路」とか「マイクプリ」をアピールしていたと思います。
次に「今コンピュータで音楽するのが流行ってて初音ミクがヤバイらしい」となりだしたくらいから「AD/DA」に注目が集まりだし、各社メーカーもその面をアピールし始めたように思います。
そして今は?というと、上記両面を掛け合わせて各社はアピールしています。
そして実際に、各社の品質は凄まじく高くなったなぁと感じます。
注目されるほど各社もメスを入れるわけで、好き嫌いはあるにしても品位の高いものを取り入れアピールするからです。
という事は、、、
未だにそれほど騒がれていないクロック面にこそ、さらなる進化の大きな可能性が残されている、という事です。
前提として、Babyface ProはAD/DAやアナログ部分に関して最高級のものが取り入れられています。
が、話の流れとして、ここではクロックにクローズアップしてBabyface Proがどれだけ要注目なのかをご紹介してみたいと思います。
まず、お題の通りBabyface Proは「第3世代Steady Clock」が採用されています。
Steady ClockというのはRMEのクロック技術の事で、非常に高い精度・性能を持つが故にプロの間でも「マスタークロック」(他機器のクロックの基準とされる機材)として利用される事もあるほどです。
そんなSteady Clockの最新版が第3世代Steady Clockです。
まず、これまでのRMEのベストセラーモデルを振り返ってみると、FIREFACE400、FIREFACE800、そしてFIREFACE UCX、FIREFACE 802、そして現在「別格」と評価される事も多いFIREFACE UFX、というところでしょうか。
この中で更に特別といえるモデルは、FIREFACE 800、そしてFIREFACE UFXだと思います。
何故この2機種かというと、やはり当時(現在)の最高品質モデル、とされるだけあって、実際に以上全機種を時間軸を辿って聞いてきた人にとっては、大きな異論は生まれ得ないだろう、というほど別格の品位を備えているからです。個人的にも異論は無いですし、音の事は好き嫌いがあるにも関わらず、この意見をよく耳にもするので、広くはこの結果が答えなんだと思います。
で、この答えとSteady Clockの世代を比較してみましょう。
第1世代Steady Clock
FIREAFCE UFXを除くRMEインターフェースに搭載。
クロッキングに高品位アナログPLLを搭載。
第2世代Steady Clock
FIREAFCE UFXのみに採用。
第一世代の高品位アナログPLLに加え、デジタルPLLも採用され信頼性の高いクロッキングを実現。
第3世代Steady Clock
現時点ではBabyface Proのみに採用。
第一世代の高品位アナログPLLをベースに、より新しい技術やパーツで再構築されたアナログPLLで第二世代を凌駕する高いクロッキング精度を実現。
というわけなんですね。
UFXが今の時代の特別であるのは、間違いなくクロック精度が違う事が起因してるとも読み取れますし、ではBabyface Proやばくね!?って話ですよね。
クロック精度が上がると、主に高音域の再現性が高くなります。
高音域の再現性が高まると、一般的には音の奥行きや輪郭が明確になると感じられます。
つまり、クロック精度が高いという事は、より鮮明で臨場感に長けた音に近づく、と考えられるわけですね。
実際、何百万もする高級マスタークロックを導入すると奥行きや臨場感が増した、という意見はネット上でも広く言われていますね。
また個人的にもFIREFACE UCX と FIREFACE UFX の違いは、この奥行きや臨場感であり、つまり表現力が全然違うと感じていました。
価格を考えると他のパーツによる要因もあるでしょうが、こう考えるとRME Babyface Proはとてつも無い存在ですね。
というわけで、Babyface Proもよろしくお願いします!