発売以来大人気のローランド Aerophone AE-10(以下、AE-10)。
現在も多くのお客様に入荷をお待ちいただいております(2017年2月現在)。
誠に申し訳ございません。
AE-10を手にした方の中には、バンドでサックスを吹いていらっしゃる方もいらっしゃるのではないかと思います。
また、これから「バンドでAE-10を使いたい!」という方にも参考になればと思いレポートします。
当たり前ですが、サックスは生楽器ですから、エレクトリックなバンドの中でサックスを演奏する場合にはPA(拡声=音を大きくする)が必要です。普通であれば、マイクに向けてサックスを演奏するわけですが、AE-10を使った場合は自由度・表現力が飛躍的に向上します。
バンド内でのポジションもアップし、ますますバンド活動が楽しくなること請け合い!。
でも普段、生楽器を演奏されている方の中には、「何(AE-10)と」「何を」「何を使って」つなげばいいのかわからない!という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方にお役に立てれば幸いです。
もくじ
それではシチュエーション別にご案内!
と行きたいところですが、その前にAE-10の出力端子について確認しておきましょう。
AE-10の出力([PHONES/OUTPUT])はヘッドフォン出力とライン出力兼用です。
ローランドさんに確認をしましたが、出力部の仕様は「非公開」とのことで詳細情報は残念ながら得られませんでした。
AE-10の出力[PHONES/OUTPUT]はステレオフォンという仕様です。
AE-10の内蔵音色はステレオで音作りがされていますので、正しく出力するためには、左右の音を別々に取り出さなくてはなりません。
そのために下記のようなケーブルを使用します。
片側(AE-10側)にステレオフォン端子 – 反対側にフォン端子が2つ
(「ステレオ」について簡単に説明すると、右側と左側で違う音を出すことが出来て、空間的な拡がりも表現できるものだと、一旦ご理解ください。)
スタジオ練習時にAE-10を使用する場合、考えれらるのは・・・
スタジオにキーボードアンプがある場合は、キーボードアンプを使いましょう。
キーボードアンプは、電子ピアノやシンセサイザーとの接続を想定して設計されていますので、ギターアンプにつなぐよりもずっと良いでしょう。
ステレオ入力がある場合は、[LINE IN]などの表記がある入力に接続しましょう。
ほとんどの練習スタジオにはボーカル用にミキサーが設置されています。
ミキサーを介して、スタジオ内のスピーカーからボーカルの声が出ているはずです。
ミキサーに入力チャンネルが余っている場合には、ミキサーにAE-10を接続することで、ボーカルと同じスピーカーから音を出すことが出来ます。
ボーカル同様、スタジオ全体に音が行きわたりますので、状況によってはキーボードアンプを使用するよりも良い結果が得られます。
AE-10本体の小さいスピーカーに「マイクを立てよう」とか考えている人がもしいたら・・・、止めましょうね(笑)。
前述のとおり、AE-10のラインアウトはステレオ仕様です。
普通のギター用ケーブル(シールドなどとも呼ばれます)でギターアンプとつなぐとどうなるでしょうか?。
やってみましょう。
Rolandの名機JC-120につないでみます。
かつてはキーボード用に使う人もいました(最近見かけませんが・・・)。
出力の高いギターをつなぐときにはインプットは[LOW]なので、フツーのシールドケーブルで[LOW]につなぎます。
音は出ました。
AE-10側のボリュームはかなり小さめ(2~3くらい)に設定した方がよさそうです。
音は出ますが、ギターアンプは当然エレキギターの音を出すために設計・音作りがされています。
また、ケーブルの仕様から左側の音しか出ていない状態です。
AE-10本来の音にはなりませんので、「ギター音色を使ってギターアンプで歪ませる」とか、意図が明確な場合を除いてあまりオススメできる方法ではありません。
サックスをストリートで演奏されているのは時々見かけますが、AE-10の内蔵スピーカーでは、音量も音質も正直イマイチ・・・。
ストリートではサックスに負けてしまうのか・・・?。
そんなことはありません。ストリートでも大きな音でAE-10を演奏しましょう!。
そんなシチュエーションに最適なのが、同じローランドから発売されているCUBE STREET EXです。
なんといっても、電池で使えて高音質・高出力なのが特徴です。
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他に同じローランドのBA-330などもオススメです。
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ライブハウスの場合は、出演する会場の音響担当者との事前確認が重要になります。
予め「こういう楽器(AE-10)を使います。」ということを伝えておかないと、「サックスの人はマイク立てればオッケーだな」と会場担当者は考えますから、当日に「コレ(AE-10)使いま~す」と言っても、会場側の準備がなければ、最悪使わせてもらえない場合もあるかも知れません。
ライブハウスで想定されるのは、
キーボードなどに使用する小型ミキサーにつなぐよう、指示される場合があります。
会場の指示に従ってください。
主に練習スタジオのミキサーと同じイメージです。
ダイレクトボックスを簡単に説明すると、ライブハウスの業務用ミキサー卓につなぐために電気的な特性を合せるための装置です。
AE-10はライブハウスなどの業務用ミキサー卓には直接接続できませんので、適した信号に変換するために用います。
ステレオの場合はダイレクトボックスを通常2個使用します。接続については、会場の指示に従ってください。
AE-10にケーブルをつないでみて思ったことがあります。
AE-10の出力端子からケーブルがまっすぐ足元に床まで延びるので、踏んだら抜けてしまいます。
練習中や本番中にプレイに熱中し過ぎて、ケーブルを踏んで抜けてしまうことがあるかも知れません。
最悪AE-10本体の出力端子が壊れてしまうことも考えられます。
エレキギターなどの場合はストラップピンにケーブルを一度ひっかけることでこれを回避しますが、AE-10の場合はこのようにしておくと良いかも知れません(↓)。
2CS05MS for AE-10 5m 6,998円(税込)
2CS10MS for AE-10 10m 8,705円(税込)
●安価なケーブルはこちら
KC KP50PSP 5m 1,404円(税込)
KC KP70PSP 7m 1,728円(税込)
次回は、さらにAE-10を使ったパフォーマンスの自由度をアップする方法についてご案内予定です。
請うご期待!。