街角で、電子ピアノ、キーボードを弾いていらっしゃるストリートミュージシャンの方を時々見かけますよね。
仕事柄、機種を確認したり「アンプを変えればもっといい音で出来るのにな~」とか思いながら時々見物しています。
もくじ
さて、Roland さんからGO:PIANO 88が発売されました。
あと、同じ「軽量・88鍵」のくくりでは、studiologic numa compact 2も好評です。
numa compact 2につきましては、以前このブログでも詳しくご紹介しましたので、よかったら覗いてみてください。
ところで、それぞれの販売価格は
Roland GO:PIANO88 46,440円(税込)
studiologic numa compact 2 70,200円(税込)
※いずれも市場予想価格
ということで、24,000円弱の価格差があります。
比べるのもなんですが、価格の差はどこにあるのか?。
勝ち負けでは無く、あなたの適切な投資のためにちょっとレポートしてみましょう。
ちなみにnuma compact 2には上位機種のnuma compact 2xもラインナップされており、こちらは販売価格99,900円(税込)です。
GO:PIANO88は非常にシンプルです。
内蔵音色も下記の4つ(オルガンはなぜかチャーチオルガンです)。
PIANO
E.PIANO
ORGAN
STRINGS
GO:PIANO88をセレクトする方は、まず「この音色のバリエーションで間に合うよ」ということが大前提になります。
重要なピアノ音色については、それぞれを同じMIDIデータで演奏して聞き比べましたがサンプリング元のピアノや収音の方法が違いますので、当然音は違うのですが、どちらかが大きく劣るということは全く感じませんでした。
こと「ピアノの音」という点につきましては「安いから・・・」と言う心配は無用のようです。さすがローランドさん!。
また、USB端子も装備しているので、PCや外部音源を使用すればもちろんこの限りではありません。
大きさはどちらも標準鍵盤搭載の88鍵製品としてはギリギリまで突き詰められたサイズです。
重量はどちらも7kg程度。こちらも88鍵製品としては限界値?。
私はピアニストやキーボーディストではありませんので、直接触れる鍵盤に関する部分は充分お伝えできる自信が無いのですが、この点では両社に違いがあります。
GO:PIANO88の鍵盤はペタペタする感じがあって、スプリングの感触も伝わってくる感じがしますが、当たり前ですがベロシティが付きますので、演奏に表現を付けることには問題ありません。
しかし、演奏感や鍵盤のタッチにこだわる方はnuma compactを選ぶ必要がありそうです。
numa compact 2のメーカーは他社のキーボードメーカーに鍵盤の部品を供給している企業で、鍵盤には大変定評があるファタールという会社で、そのブランドがstudiologicです。
http://www.fatar.com/home_fatar.htm
http://www.fatar.com/Pages/TP_9PIANO.htm#
鍵盤のタッチをピアノのタッチに近付けるとどうしても重量が重くなってしまいます。
numa compact 2の鍵盤は軽量化しつつ、演奏を損なわないバランスのとれた鍵盤となっています。
ちなみにアフタータッチも付きます。
スピーカーについては、どちらも小口径のステレオスピーカーを内蔵し、10W+10Wの出力です。
口径が小さいので、さすがに低音部の再生能力は高くはありません。
コンパクトキーボードにありがちな、樹脂製の筐体の中で響いて鳴っているあの感じです。
しかし、どちらも最大音量にしても音が割れたり歪んだりすることはありませんでした。
GO:PIANO88のスピーカーが上向きなのに対して、numa comapact 2xは背面向きなので、遠達性については後者が若干有利なようです。
どちらもご自宅内では充分な音量が得られますが、そのままストリートライブに使用できるかというと、どちらもちょっとパワー不足と思われます。
特にボーカルや他の楽器といっしょに演奏する場合は、やはり別にアンプを用意したい方がよいでしょう。
静かめの屋内の会場であれば、内蔵スピーカーでも対応できる場合もあるでしょう。
オススメのアンプは・・・
電池でも使える高音質アンプROLAND CUBE STREET EX 56,700円(税込)
「デジタルピアノを(価格も含めて)とにかく手軽に持ち出したい!」こんな方にピッタリの製品だと思います。
あと、GO:PIANO88はBluetoothに対応しており、GO:PIANO88のスピーカーをBluetoothスピーカーとしても活用できます。スマートフォンに入っている楽曲に合わせての演奏も楽しめます。お家の中で使う時には大きなポイントになるかも。
ちなみにBluetoothはMIDIにも対応しているので、ワイアレスのMIDI鍵盤としての使用も想定できますね。
そして、重要なポイント!GO:PIANO88は電池駆動(単一電池×6本)が可能です!電源がないストリートでは重要なポイントです。
電池やバッテリーで使用できるアンプがあれば、ストリートでも電源なしでより一層活用できるでしょう。
また、お子様のファーストキーボードとしても「将来の本格的なピアノ演奏も考えて、やっぱり最初から88鍵を・・・」という方にもおススメできます。
ROLAND GO:PIANO88 はサンフォニックスの下記各店舗で好評発売中です!