
YAMAHAのスピーカーにスマートフォンはつなげますか?
弊社にもっとも多くいただく類のお問い合わせです。
このお問い合わせにお答えするには、まず「スピーカー」そのものの説明が必要です。
「スピーカー」と一言で言いますが、実は様々な種類があります。
どうも一般の方には「スピーカーだから、何かをつなげば音が出る」というイメージをお持ちの方が多いようですが、実はそうではありません。
特に、設備音響などで使用する、壁に取り付けたり、天井に埋め込んだりするスピーカーのほとんどはオーディオプレーヤーなどを直接つなぐことは出来ません。

「じゃあ電器屋さんで売っているスピーカーはどうして音が出るの?」という声が聞こえて来そうですが、それらのスピーカーには「パワーアンプ」という装置が内蔵されているからです。
この後の質問にも登場する[Bluetooth]も同様で、Bluetoothレシーバーが内蔵されていれば、スマートフォンなどのBluetooth機能が使用できる訳です。

複数のスピーカーを同時に使用することが多い店舗設備の場合、スピーカー1台1台にパワーアンプやBluetoothレシーバーを内蔵してしまうと、かえって使い勝手が悪くなったり、システムを構成する際に不都合が生じます。なので、メーカーが設備用として販売する製品は基本的には実際に音が出るスピーカーユニットを含んだ「箱だけ」となります。
では、スマートフォンとスピーカーを接続する方法をご案内します。
スピーカーから音を出すためには、前述のパワーアンプという機器が”必要”です。
これは、スマートフォンなど音源となる機器の信号を、スピーカーから音を出すために必要な信号に増幅させる機器です。
パワーアンプには、音源などを接続するための端子がついていますので、適切なケーブルを用意することで、スマートフォンをパワーアンプに接続できるようになります。

VS4,VS6に取付金具はついていますか?
VS4,VS6には天井面・壁面どちらにも取り付けできる取り付け金具が付属しています。

スマートフォンのBluetoothで音楽を流したい
今後増えてくることは考えられますが、業務用の機器にBluetoothレシーバーを内蔵したものはあまり多く存在しません。
これは、Bluetoothの規格自体が使用する電波の周波数帯域により、他の通信機器や、家電製品が発する電波の影響を受けやすく、混信やノイズを起こす可能性が高いためと思われます。
Bluetoothを使用する場合は、別途Bluetoothオーディオレシーバーをご用意いただく必要があります。

どのスピーカーをいくつ取り付けたらいいですか?
まずは、用途をお知らせください。
お店のBGMの場合でも、お店によって必要な音量は様々です。
静かに食事をしたいお店に大音量は不要です。しかし、スポーツバーや音楽を主体としたお店の場合は、音量が小さいと迫力不足になってしまいます。
また、ダンススタジオなどの場合も、社交ダンスなのか、ヒップホップダンスなのかで必要な音量は違ってきます。
お客様は自分のお店なので、イメージが既にあると思いますが、お問い合わせの際にはこういった要素を、まず明確にお知らせください。
スピーカーの必要数を算定するには、お店の広さと天井の高さなどの情報が必要です。特に天井に埋め込むスピーカーの場合は、天井の高さの情報は重要です。
キッチンやカウンター、トイレなどのレイアウトも関わって参りますので、工務店さんの図面をご提供いただくとより確実です。
ご相談の際には、事前にこれらの情報をご用意のうえ、ご連絡ください。
接続ケーブルは付いていますか?
店舗の広さや使用するスピーカーの数量は、当然ですがお店の案件それぞれで様々です。
全てに対応できるスピーカーケーブル類を添付することは現実的に不可能なので、メーカーがスピーカーケーブルを添付することはありません。
また、音源側(例:有線放送の受信機、スマートフォン、ミュージックプレーヤー …etc)も機器により備わっている端子は様々です。なので使用するケーブルも様々です。
音源機器にケーブルが付属しない場合は、機器に応じたケーブルを別途ご用意いただく必要があります。
どのようなケーブルを使えば接続出来るのか?。ご不明な場合は、お気軽にお問い合わせください。
その際、音源側のメーカーや型式などをお知らせいただけるとより確実にご案内できます。

機器同士のつなぎ方がわかりません
現場の電気工事屋さんからもよくお問い合わせをいただきます。
お店や住宅内の配線をする方々は「電設屋さん」であって「電器屋さん」ではありません。オーディオの知識が無い方もむしろ多いのです。
基本的には付属の取扱説明書をお読みいただけば、キチンと書いてあるはずですが、数量が増えたり、他の機器との接続が生じてご心配な場合は、お気軽にお問い合わせください。
なお、つなぎ方や接続については工事の前にご確認いただくことをお勧めいたします。天井や壁内の配線が済んでからお問い合わせをいただき「配線が間違っていて接続できない」というケースも見受けられます。
弊社と電気工事屋さんと直接お話しさせていただいても構いません。
自分で取り付けできますか?
実際の取り付けは、内装の工事をされる工務店さんなどに依頼されることを強くおすすめします。
壁や天井の素材や、その厚み、必要なボルト類などスピーカーの重量に応じた設置が必要です。適切に取付がされていない場合は、最悪落下などの危険が伴います。当然弊社では責任を負うことはできません。
また、天井埋め込み型のスピーカーの場合は、天井の中に入る部分の奥行きがありますので、天井の素材から建物の躯体までの奥行きによっては、スピーカーが入らない場合も考えられます。
お品物を購入してから「入らなかった」というケースも見受けられます。こういった場合のご返品は承れませんので、予め充分ご確認の上ご注文ください。
こちらも、工務店さんなどに予めご確認いただいてください。
弊社と工務店さんと直接お話しさせていただいても構いません。
ヤマハのWEBサイトでは、取扱説明書や仕様書が提供されていますので、事前確認の際にお役立てください。