もくじ
MESA BOOGIE CAB CLONE
CAB CLONEは、ロードボックスを搭載したパッシブタイプのキャビネットシミュレーター。
スピーカーキャビネットを接続せずに、アンプヘッドのスピーカーアウトからミキサーやマイク・プリアンプ、あるいはオーディオインターフェイスなどに接続するためのダイレクトインターフェースとして使用します。
また、ヘッドホン用に最適化されたヘッドホンドライバーとして、アンプのトーンを高音質で心地よい「ヘッドホン・フレンドリー」なサウンドとして楽しむことができるので、深夜の練習や無音状態での演奏にも活躍します。
このCABCLONEをプロフェッショナルの現場で活用している、弊社の大阪ブランチである株式会社サンフォニックス大阪所属の前田主任に聞きました。
CABCLONEをどこで知りましたか?
去年の夏に、Nathan Eastのビルボードライブ大阪での公演の際に、ギターのMichael Thompsonが使っていました。周りの皆が音がいいと言っていまして、評判がものすごく良かったので、その後結局自分で入手することになりました。
今回なぜCABCLONEを使おうと思ったのですか?
色々調べてビルボードライブ大阪の奥野君(ビルボードライブ大阪にPAスタッフとして常駐しているサンフォニックス大阪の社員)と話をしていたら「レゲエでのカッティングとか丁度ええんちゃうか?」という話になりまして、僕が担当してるアーティストのPUSHIMさんの公演で使ってみようと思いつきました。
年末のPUSHIMさんのビルボードライブ、ブルーノートでのツアーのギタリストの方がFender Twin Reverbを使っていらっしゃるので、CABCLONEとFender系アンプとの相性が良さそうだというのも要素として大きかったですね。
今回CABCLONEをどのように使用しましたか?
基本的にはPAで実際のキャビネットにマイキングした音とブレンドして使用しています。エンジニアの角田 匡さん(フラッグシップ)も非常に気に入って頂いて、最終的にブレンド比は【 CABCLONE9:マイク1 】というミックスになっていましたね。
キャビネットの設定はFender Twin Reverbなので[OPEN BACK]です。
音の感じとしてはマイクとミックスするとハイミッドのヌケのいい所が足される感じがするのと、歪ませた音でも潰れずにしっかり出てきます。
音の輪郭がハッキリ前に出てくるので「単体で聞くと良いけどバンドと混ざるとイマイチ」という時にはオススメです。モニターで使うのは生々しい感じがするので好みが分かれると思います。
今後どのようなシチュエーションでCABCLONEを使おうと思いますか?
今後試したいのは、MesaやHughes&Kettner等のハイゲインアンプと組み合わせて、強く歪ませた音だとどうなるか?というところを聞いてみたいですね。
CABCLONEのオススメポイントがあればお願いします。
やはりキャビネットを繋がなくてもアンプを“ちゃんと”鳴らせる点です。自宅でも練習や宅録で大いに活用できると思いますし、前述のようにステージでもギターサウンドを補完するという使用法はとても有効だと思います。
一点だけ、ヘッドホンアウトの音ですが、もちろん個人の好みだとは思いますが僕の好きな音とは少し違ってました(笑)。
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