DEXIBELL VIVO S9 をサンフォニックスのピアノ技術者が斬る!

■DEXIBELL VIVO S9 に注目!

 2019年10月より、日本国内で販売が開始されたDEXIBELL製品。


 その中でもフラッグシップモデルのVIVO S9 は音源・鍵盤いずれも、アコースティックピアノに肉迫する仕上がりとのウワサ。
 そのVIVO S9 をサンフォニックスのベテランピアノ技術者3名がチェックしたインプレッションをお届けします!

 当日のピアノ技術者は鈴木・大友・浅利の3名。
 いずれも業務歴30年以上のベテラン技術者です。

 当日、DEXIBELL 製品国内代理店のディリゲントさんに、弊社のピアノショールーム[ Harmonia ]までVIVO S9 を持ち込んでいただきました。

■ピアノ技術者の第一印象は・・・

ディリゲント倉持さん(以下倉持):
 今日ご紹介するのはイタリアのDEXIBELL というメーカーの製品です。
 実際にこれからお試しいただきたいんですが、今までの電子ピアノ、ステージピアノ、有名なメーカーですとヤマハさん、ローランドさん、コルグさん、カシオさんなどたくさんのメーカーさんが作っていらっしゃいます。
 で、この製品ですが、実は元々はローランドヨーロッパにいたスタッフが中心になって開発されました。イタリアにあった同社が解散してしまい、工場も閉鎖されてしまったんですね。そのスタッフが集まって、「自分たちが本当に満足できるものを創ろう」ということで立ち上げたブランドです。2014年からスタートした、まだ若いブランドです。

 しかし、ローランドヨーロッパを含めこれまでも楽器産業に携わってきた人間があつまっておりますので、製品自体は初っ端から非常に完成度の高いものを出してきています。
 例えば鍵盤ひとつとっても、これはイタリアの有名なFATAR(ファタール)と言うメーカーのモノを採用したり、あとは中でもやっぱり「音」が一番他社さんと差別化を図っているところです。

サンフォニックス大友(以下大友):
 どこのメーカーのグランドピアノのサンプリングなんですか?

倉持:
 ヨーロッパ系ですとスタインウェイ。あと、ベヒシュタイン、ヤマハです。
 その他にもDEXIBELLの WEBサイトからダウンロードしてインストールすることもできます。
 そのデータのひとつにファツィオリもあります。

大友:
 基本はスタインウェイとヤマハなんですね。
 イタリア製というからファツィオリは前面に出て来るかな?とちょっと楽しみにしてたんですけどね(笑)。

 調律師の僕らが見ると、せっかくこのステージピアノとしてのスペックっていうか機能的な部分については、どうしても詳しい知識が無いんでね。
 調律師としては、どうしても音色がどうなのかな?音色の幅がどうなのかな?、ピアノ的に考えると弱~い音からすごく激しい音までちゃんと出るのかな?と。所謂ダイナミックレンジの部分ですね。それから鍵盤の具合とか・・・。
 あとは調律の具合は電子ピアノだからねー(笑)。

サンフォニックススタッフM:
 今は[ VIVO Live ]っていう音色名ですけど、この音色は響きもいっしょに録ってるんですか?。

倉持:
 録音した時のアンビエンスとか残響みたいのも一緒にサンプリングされています。

サンフォニックス浅利(以下浅利):
 (しばらく鍵盤を触ってから)触ってて思うんですけど、(一つの鍵盤の音を出しながら)こういう風に、敢えてこれって、アコピっぽくするために音量を変えたりしてるんですか?。
(隣り合う)鍵盤で音が違うじゃないですか?。

■どうやら、浅利氏は鍵盤上で音色が微妙に違っている鍵盤を見つけたようです。一般の人であれば、気にもなりませんし、普通は気付かないでしょう。

大友:
(自分で確認して)そうだね。整音したくなっちゃうよね(笑)

サンフォニックススタッフM:
 鍵盤ごとに音色が違うということですか?。

浅利:
 音量と音色が違ってるね。

サンフォニックス鈴木(以下鈴木):
 サンプリングしたピアノがそうだったってことじゃないのかな。

大友:
 (苦笑)どうしても僕らそういう見方をしちゃうんだよね。
 でも、ステージピアノってことは結局は大きなPAシステムから音が出てくるわけだから、こんな細かいところは表面に出てこないと思いますけどね。
 ジャズのピアニストでもこういうステージピアノを使う場合もあるからね。

大友:
 (鍵盤を激しく連打して)ピアノで一番重要な「連打」のチェックです。
 特にグランドピアノは1秒間に十数回という連打が可能ですから。
鍵盤の感触はそんなに生ピの感じと違和感もないですし、軽すぎず重すぎず、って言う感じはありますね。
 あと、白鍵の感じがヤマハの(生ピアノの)感じとすごく素材感が似てますね。人口象牙みたいな感じは。
 そういう意味でも電子ピアノのプラスチックっぽい感じは無いので、パッとさわった時に、そんなに違和感ないですね。

鈴木:
 指の入りはいいと思いますよ。既存のモノよりも指がしっくり入る。まず最初のタッチ感。重さと言い、素材と言い、感覚と言い、そこはリアルだね。
 サクッとしたこの感じはいいと思います。

浅利:
 音のフワっとしたまとまり感はヤマハのデジタルピアノと比べると好感持てますよね。

大友:
 ただ、ppp(ピアニッシシモ)ぐらいで弾こうと思うと出なかった。

鈴木:
 そうそう、弾けなかった。
 ちょっとカスれちゃったりとか。まぁ、しょうがないんだけどね。
 レスポンスが本当のピアノからするとさすがにちょっと、「あまい」かな。

■木材も使用したハイブリッド鍵盤

M:
 さっきも話しましたが、イタリアにFATARという、鍵盤ばっかり作っているメーカーがあるんですが、シンセのメーカーなどに鍵盤だけを供給しているメーカーなんですよ。
 で、この鍵盤はコイツ用に開発したんでしたっけ?。

倉持:
 元々、FATARのシリーズとして一番新しい鍵盤があって、DEXIBELL からこういう商品作るからそれ用の鍵盤を作ってくれって言われて作ったものなんです。
 現状はこれ専用モデルです。
 今後コレを使った製品は増えてくるかも知れません。

 キーボードのアクション自体はもともとあったものをモディファイしたものなんですが、一番変えたのが、鍵盤の横から木が見えてるんですけど、 以前のモデルは木があって、それをプラスチックで挟んでるような状態。プラスチックも木の比重に寄せた樹脂で、それに本物の木を貼っているんですね。
 なので気候変化に対応がちゃんとできているんです。

 木のカットの仕方や厚みだったり、木の材質は、経年変化がどのくらいあるのかテストを通過した材質と形の物を採用しています。相当薄い木ではあるんです。その厚さも、細かく変えていろいろとパターンを作って湿気とか後温度とかが変化した時に、例えば剥がれちゃうようなものだと使えない。そういう変化に対応できてるものを今回採用しています。

 あと、鍵盤の落ち方とかはわざとらしくならないように、樹脂の材質も木に近い物を使っています。

大友:
 (鍵盤に触れながら)でも段階があるんだね、抵抗があるよ、ちゃんと。
生ピアノってカクンって途中であるでしょ。同じようなカクンはさすがに無いけど、途中で、この辺でダンパーがかかるときの抵抗みたいのがある感じがする。
 スーって落ちないもんね、一段ぐらいダンパーのかかりのところの抵抗がここで増す感じがする。

■ピアノ技術者も驚くT2L※ サウンド!

※T2Lモデリングについて
 T2L(True 2 Life)は、サンプリング技術とモデリング技術を統合したDexibellが独自に開発した新しいテクノロジーです。T2Lモデリングは、Dexibellのすべての製品に搭載され、各製品の違いは、鍵盤や機能、操作性のみで、サウンドクオリティはすべて同じになるように設計されています。
 最長15秒にも及ぶ長尺のサンプリング素材に加え、例えばアコースティックピアノの鍵盤やハンマー、ペダルなどが自然に発するメカニカルなノイズまでもすべてサンプリング。それらを、独自のアルゴリズムとモデリングで、楽器のあらゆるニュアンスを再現するようシミュレートし、生楽器に限りなく近いリアルなサウンドを提供します。

倉持:
 T2Lの細かいパラメーターとしてまずハンマーノイズ。
 これを上げていくと、コツコツ言う音が大きくなります。

 それから、キーオフノイズ
 鍵盤を離した時の「カパって」ノイズですね。
 それらをどのぐらい混ぜるのかという、わざとらしく入れるとだいぶウソっぽくなるんですけれど、それを好みによって変えられます。
 「ノイズ」と書いてある通り、これ自体は本当に雑音です。

大友:
 ペダルの「シャン」というノイズは無いよね?

倉持:
 あります!。

大友:
あるんだ!(笑)
鈴木:
スゴいじゃん!。
浅利:
ドラえもんみたい(笑)。

倉持:
 このパラメーターが上がっていると、もう鍵盤を弾いていない場合でもペダルを踏むだけでその音が出ます。
 あと、踏むスピードで音量が変わります。早く踏むと大き目の音で、ゆっくり踏むと小さい音になります。ほんとの動いた時のメカニカルな音です。

大友:
 ホントだ。なるほどね~。
 ちゃんと付いてた(笑)。

鈴木:
 リアルだね。
 ピアノの音ってやっぱり弦を弾(はじ)く音だけじゃなくて、鉄骨の当たる音とか、ダンパーの音、コツコツって音とか全部入れてピアノの音なんだよ。
 電子ピアノのメーカーってそこに気が付いてなくて、音だけいいサンプリングすればいいんじゃないかっていう発想しかなかったと思うんだけど。コレは新しい視点かも知れないね。
 そういった意味ではピアノのことよく知ってる人が考えたのかなって思うね。
 良し悪しは別として、こういうコンセプトは僕は大事だと思う。

倉持:
 あと、T2Lのパラメーターとしては、ストリングレゾナンスですね。
 弦が共鳴する音です。

大友:
ほー。
浅利:
へー。

倉持:
 これも倍音を上げていくと・・・、
 出し過ぎるとうるさいことにもなっちゃったりもするんですけど・・・。
 それも音量が変えられます。

鈴木:
 実際の演奏でもそういう場面はあるからね。

大友:
 そんなことも出来るんだ。

鈴木:
 じゃあ、ノイズなども混ぜたうえで一番リアルな音ってどれですか?。
 このピアノで、この設定が一番リアルな音!っていう。推奨調整ポイントは?。

倉持:
 メーカーの推奨の音は、電源入れた時に最初に出る音がこの楽器の顔になる音です。
 ゼロの状態で既にノイズは入ってます。
 -64から+64まで調整範囲がありまして、-64にすると全部ノイズレスのちょっと味気ない音になってしまいます。
 最初からノイズは音に含まれていまして、その度合いを強くするのか、弱くするのかという調整の仕方です。

鈴木:
 その選択肢がプレーヤーにある訳だね。

倉持:
 値を全部マイナス側に振っていくと、所謂シンセサイザーのピアノみたいな音になります。

鈴木:
 でこれを全部ゼロにするとノーマルの状態なんだね。

大友:
 ペダルは1本なんですか?

倉持:
 今、ダンパーペダルがつながっています。
 他に音量を調整するペダルですとか、スイッチを足元でコントロールできるフットスイッチと、あとオルガンのサウンドを無段階で変化させられるモーフィング機能があって、そのためのペダルがあって、全部で4本までのペダルがつながるようになっています。

大友:
 所謂生ピアノの3本の左のペダルは?

倉持:
 ペダルが三本のやつをってなると、その使い方だと2本分ですかね。ダンパーとフットスイッチの方で、どれかソフトペダルかソステヌートかのパラメーターアサインして、ON/OFFにはなるんですけど一応再現できます。

浅利:
 オフにするとその効果がかからない。そっか。

倉持:
 ダンパーの方はちゃんと段階的なセンサーがついてるので半分踏むと半分踏んだ時のかかりかたになります。

浅利:
 所謂ピアノの左側のペダルの役割は無いんですね。

大友:
 他に、色々なメーカーから出てるステージピアノと比較して、このステージピアノならではの「コレっ」ていう、これは他のピアノにはない機能・特色っていうのは何かありますか?

倉持:
 先程のノイズ成分もそうですし、実際の音のサンプリングが24bit/48KHzというクオリティなんですけど、通常の電子楽器って16bit/44.1 KHzって言うのがほとんどなんですけど、ビットが24bitになることによってダイナミックレンジの再現性がかなり広くなります。
 あとは、無限発音ですね。
 他のメーカーの製品は多くて128音くらいなんですが、ペダルを踏んでバーッて重ねて弾いた時に、128音を越えると最初の音から消えていきます。けど、これは音が消えません。ずーっと鳴りっぱなしです。
 その間に音色を切り替えて弾いて、また戻して弾いてもどんどん重なっていきます。
 それから、サンプリングの仕方が他のメーカーと違ってまして、他のメーカーの製品はせいぜい数秒なんです。なので、長い音をサスティンで出した場合でも、後ろの余白部分を繰り返し再生してるだけなんです。それに対してDEXIBELL の製品は一音一音、一番長いところでは15秒間のサンプリングをしています。

 メーカーの人間が先日来日して一番言ってた点はノイズも含めて楽器なんだっていうところですね。そこをちゃんと再現しないと音楽としておいしいエッセンスが出てこない、という点に一番気をつけて作ったっていうのは言っておりました。

大友:
 ピアニストさんの中にも言う方はいらっしゃいますもんね。
 レコーディングとかでも、さっきのダンパーの音なんかが、まぁ気になってしまう人も中にはいるんですけど、「コレがあっての生ピアノなんだよ」というようなことをちゃんと言ってくれる人がいて。
 ピアノの事をちゃんと理解してくれてるんだなーって。
 すごく大事なところだと思いますね。

鈴木:
 まさかそういうノイズまで入っているとは、着目してるとは思わなかったな。

倉持:
 これらはノイズ成分だけ別にサンプリングしてあって、それをこう弾いた時にこういう挙動をするっていうのを、中でコンピュータが演算して発音するっていうシステムになっています。
 素材自体は全部録音したものなんです。

大友:
 今までの電子ピアノって音の良さとかタッチの良さっていうのにすごくみんな力入れてましたけど、意外とノイズっていうところは、みなさんあまり注意してなかったところで、だからやっぱり 電子ピアノを弾くと、音はスゴくリアルになってきても、「なんかちょっと違うな」っていうのは多分その辺だったかもしれない。
 そこに目をつけてカタチにしてるっていうのは凄いと思う。

■Rhodes サウンドも

倉持:
 T2Lのパラメーターは音色によって違いますので。Rhodes の音だとまた違うパラメーターになります。

M:
 弊社の技術者はRhodes の調律・調整もやりますので、その辺りもぜひ見せてください。

倉持:
 ハンマーノイズ、キーオフノイズ、ダンパーノイズは同じです。
 ベルというパラメーターはエレピ独特のベル音が調整できます。

鈴木:
 (大友に)ちょっとRhodesでなんか弾いてみてよ。
 Rhodesのダンパーってあのバラバラ感がいいじゃない?あの揃ってないヤツが。

■ここで大友がRhodesっぽいフレーズで演奏・・・

 (演奏を一通り聴いて)中音のバリっていうのがリアルだね。確かに。

大友:
 Rhodesっぽいよね。

■この後再びピアノの音色に戻って浅利氏は調律の確認を始めました。
それを聞いていた大友は・・・

大友:
スバラシイ調律!(笑)。
浅利:
ま、100点ですね!(笑)。

鈴木:
 でもやっぱり、録ったピアノの音なのかな~?。音色が気になるね。
 サンプリングした元のピアノの音色の状態がちょっと・・・。

大友:
 音色のバラつきがちょっとね。特に高音の方が。

鈴木:
 調律師だったら直したくなっちゃう。

浅利:
 それと、かなりサンプリングが明るいですよね。

鈴木:
 そうだね、ここまで実際のピアノ明るくないぞ!、みたいな感じはする(笑)
 普通の強さで弾くと出過ぎちゃう。
 もし、変えられるんなら、この辺(高音部の鍵盤を指して)抑えられるといいかな。

浅利:
 イコライザーみたいのは付いてるんですか?

倉持:
 ございます。

浅利:
 4,100Hzあたりを頂点にしてゆっくり下げてみてもらえますか?。

■イコライザーの仕様は、4バンドHigh / Lowはシェルビングで、MID 1/2 はパラメトリックです。

M:
 変わりました?

浅利:
(調整を確認して)うん、変わりました。

大友:
 けど、ライブとかだと上げといたほうがいいんじゃないの?。
 ピアノソロだとさっきみたいに高域が耳障りかも知れないけど、アンサンブルだと、もしかしたら出てた方がバランス的にはいいのかも知れない。

大友:
 (画面表示を見ながら)ベロシティコンパンドってなんですか?

倉持:
 弱く弾いてもある程度大きな音が出るとか、あとは、弱く弾いた時に極端に弱くするとか、強めに弾いた時に極端に強くするとか。そのカーブをポイントを決めて自分で変えられます。

浅利:
 ピアニッシモを強調したらどういう感じなります。

M:
 弱くひいてもある程度出る。みたいな設定ですね。

浅利:
 (演奏してみて)なるほどなるほど。他のメーカーでもこの機能はあるんですか?

倉持:
 ある製品と、ない製品がありますね。
 ここまで追い込むことが出来る製品はあまり無いかも知れないですね。

 さっきのT2 L の中にパラメーターがあります。
 設定によっては弱く弾いた時は普通の音なんだけど、強く弾いた時だけクセを強調した再生をするような設定も出来ます。
 すると強弱付けたときにわかりやすくなります。バンドサウンドで埋もれてしまう時に強調したいときなんかに効果的ですね。

倉持:
 あと、チューニングですが、一鍵盤ずつ調整することも可能です。
 あんまり詳しくないんですけど、いろんなプリセットが入っています。

浅利:
 古典調律とか純正律ですね。

倉持:
 凝っていくとどんどん深いところまで、追い込めます。
 あとは音を重ねた時に挙動を変えるとかっていう、ステージピアノならではの機能も備えています。 例えばレイヤーサウンドで音を重ねたり。
 エンハンサーはコードを弾くと、レイヤーしている音でルート音を下の方で再生してくれます。
 あとはコードフリーズ、指一本で和音の並行演奏が出来ます。

 この鍵盤上で、4つまでの音色を同時に鳴らせます。スプリットももちろん可能です。
 それぞれの音を切り替えながらペダルを踏んで音を伸ばしても音切れは発生しません。
 音色を重ねた時に、どうしても音切れが発生しやすいのが、これまでの電子楽器だったんですが、それが起きないのは他にはあまりないですね。

鈴木:
 この機種の価格帯はやっぱりお高めなんですか?

倉持:
 41万円(税別)です。お値段は他のメーカーに比べてちょっと高めかも知れないですね。

鈴木:
 「価格帯が高いのはなぜですか?」って聞かれたときにはどういうご説明をしましょうか?

倉持:
 音源の部分が、やっぱり一番コストがかかっています。

 DEXIBELLの製品にはモデルがいくつかあるんですけど、DEXIBELLの特徴で、音の基幹部分の パーツはモデルが違っても全部同じなので、どのモデルでも音が再現できるんですね。
 他のメーカーさんの場合はハイレンジ、ミッドレンジ、エントリーモデルで音源のシステムを変えてくるので、上のモデルで「この音いいな。この音ライブで弾きたいからって持ち運び用にちっちゃいモデルを買って、それに移そうと思っても普通は出来ない場合が多いんですね。
 ですけど、DEXIBELLの場合ですと、例えば S 9で作った音を、持ち運び用のS1に入れることも出来ます。
 鍵盤はモデルによって違いますので、実際の弾き心地は違いますけど、音の部分は再現できるんです。

 今紹介した機能以外にも、マスターキーボードとしての機能も大変充実しています。

■最後に

 サウンド面では技術者のコメントで一部好意的でない発言も見られますが、クオリティが高いがゆえに、これまで見えて(聴こえて)いなかった部分が見えている。つまりサンプリングの精度の高さがここにも表れているということの裏返しでもあるのです。

 店頭などで触れる機会があったら、ぜひどの部分の事を言っていたのか、試してみて下さい。専門技術者ではない普通の方には、おそらくわからない、気付かないのではないかな、と思います(笑)。

 ベテランピアノ技術者をも唸らせるピアノサウンドを搭載した、DEXIBELL VIVO S9。今回はVIVO S9 のピアノサウンド(主に[ VIVO Live ])にフォーカスした内容となりましたが、ピアノサウンドはVIVO S9の大きなポイントのひとつではありますが、機能の一部にしか過ぎません。
 他の豊富な機能につきましては、改めて別の機会にご紹介いたします。

※他社のステージピアノ(例:YAMAHA CPシリーズ、Roland RDシリーズの対応機種)においても、ハンマーノイズ、ダンパーノイズ等を調整するパラメーターは機種により搭載されています。

■ピアノ技術者のご紹介

■鈴木正人プロフィール
1982年 3月 国立音楽大学別科調律課卒
1982年 4月 株式会社サン楽器入社(現サンフォニックス)ピアノ技術課へ配属
1990年 ピアノ技術課課長へ
2000年 ビクターレコーデイングスタジオの専属調律師となり、20年に渡り、 数々のアーテイストの録音現場に立ち合い現在に至る。

■大友豊輝プロフィール
●技術習得歴
国立音楽大学別科調律専修科にて2年間の技術習得後、同科卒業。
卒業後、三新ピアノ調律所に入所、研修生としてピアノ技術、特にピアノ解体修復修技術を4年間学ぶ。

●職歴
三新ピアノ調律所退所後、現、株式会社サンフォニックスにピアノ調律師として入社、現在に到る。その間、(1991年~1993年)ニューヨークに渡り、ジュリアード音楽院にピアノ調律師として務め、スタインウェイピアノの調律、修理等を数多く手がける。

■浅利正人プロフィール
●技術習得歴
日本ピアノ調律技術学院にて2年間の技術習得後、同院卒業。
卒業後、研修生として株式会社サン楽器(現:株式会社サンフォニックス)に入社しピアノ調律、修理技術を2年間学ぶ。

●職歴
株式会社サン楽器での研修期間を終了後、同社にピアノ技術技師として再入社、現在に至る。その間ニューヨークに渡り(1995~1997年)、ジュリアードスクールにピアノ技師として務め、スタインウェイピアノの技術・修理・アクション組み立て交換を数多く手がける。

■サンフォニックス ピアノショールーム[ Harmonia ]について

 株式会社サンフォニックス本社1Fにあるピアノショールーム「Harmonia(ハーモニア)」ではスタインウェイをはじめとした高級ピアノの中古再生品を中心ににエントリーモデルから専門家向けまで多数在庫。
 ピアノの短期/長期レンタル・調律・修理・移動・買取りを請け負うほか、ショールームでのイベントやスペース貸しも行っています。
 年二回の無料コンサートも実施中です!

定休日:年中無休(年末年始は除く)
営業時間:10時 – 18時

 詳しくはピアノ総合事業部のホームページをご覧ください。

www.sunphonix.jp/piano/

■DEXIBELL VIVO S9 はサンフォニックスオンラインショップで好評発売中!

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株式会社 サンフォニックス CS事業課

〒211-0051 神奈川県川崎市中原区宮内2-29-5

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MAIL:info-cs@sunphonix.co.jp

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