もくじ
■ロングセラー製品MOBILE CUBE
今更、MOBILE CUBE(MB-CUBE)の記事を書くことになろうとは・・・。
調べてみたら、MB-CUBE の発売は2008年5月でしたww。
なんと発売から既に15年も経っています。スゴいロングセラー!。
ローランドさんの製品には他にもJC-120(ギターアンプ)など超ロングセラーもありますね。
それだけ完成された製品である。ということですね。
そしてコンスタントに売れ続けているということでもあります。
ロングセラー = 信頼の証!
弊社はネット専業で店舗はありませんので、実は実機を見たり触ったりせずに製品のライフが終わって、販売完了なんていうことも少なくありません。
MB-CUBEもこれまで販売してはきたものの、これほどクローズアップして商品を眺めたことは実はありませんでした。
■使ってみよう
さて、
開封して手で持ってみると、思いのほかズッシリ感があります(カタログ重量2.35kg)。でもアンプとしては超小型で軽量です。
本体の厚みがあるので、女性が片手で「ひょい」っと持つのには要注意かも。
必ず付属のストラップを取り付けましょう。
MB-CUBE は単三乾電池×6本で鳴らせます。
最近の製品であれば、内蔵バッテリーで設計してしまうのでしょうが、どうしてもバッテリー残量の心配や性能劣化の心配がありますよね。
バッテリーが劣化してダメになった場合は、製品を買い替えることにもなるでしょう。
でも単三電池ならばどこででも手に入りますので、むしろ安心です。壊さなければきっと長く使えます。
■各入力端子
●AUX IN
まずはAUX IN にスマホを繋いで楽曲を再生してみると・・・。
まず、今どきのHi-Fiな音ではない印象。
サイズが小さいので、低音再生はあまり期待しないように。と最初にことわっておきます。
でも、これは楽器や歌声の再生も踏まえての音作りだと思われます(ハウリングを起こしにくくするためとか、歪みにくくするためとか・・・)。「音が悪い」ということではありません。
で、「コレ電池駆動で5ワットなの?」というくらいの音量が出ます。
普通のお家なら、うるさ過ぎるくらいの音量です。
そして、AUX IN にはセンターキャンセル機能が搭載されています。
真ん中あたりのボーカルなどの音量をなんとなく小さくしてくれます(完全には消えませんよ)。
原曲の音源でカラオケする場合などに便利です。
あと、AUX IN にはボリュームツマミが無いので、音量調節はスマホ(音源)側で行なう必要があります。
AUX はステレオミニとRCAの端子が用意されています。
●MIC
次にMIC端子にマイクを接続します。
端子は標準のPHONE(フォーン)端子です。XLR端子ではありませんのでマイクのケーブルにはご注意を。
クリアなサウンドです。
スピーチ用に会社の会議室や、教室、音響設備の無い小さなお店などでも活躍するでしょう。
AUX、KEYBOARD/INST、MIC、全部の音量を最大にしてしまうと、恐らく歪んでしまうので、「歌声」を基準にして、インスタコードやスマホ(AUXの音源)のバランスをとりましょう。
●KEYBOARD/INST
MB-CUBE の大きなポイントは、楽器用アンプの性格も持ちながらステレオで入力できる点です。
インスタコードの外部出力端子は「ステレオミニ」です。リバーブやコーラスのエフェクトも搭載されているので、ステレオで出力するのが本来の姿なのです。
MB-CUBE はシンセサイザーなどでの使用を想定し、KEYBOARD/INST 端子はL/Rのステレオ仕様になっていますので、インスタコード本来の音の拡がりが楽しめます。
これまで内蔵スピーカーでしか使っていなかった人は、インスタコードの音の良さに改めて驚かれるのではないでしょうか。
端子はギターアンプなどと同様のPHONE(フォーン)端子が左/右用に2つ用意されています。
加えて、KEYBOARD/INST 端子からの音にはCHORUS エフェクトが使用可能です。
このCHORUS、JC-120ゆずりのなかなか気持ちイイ音がします。
なお、MIC とKEYBOARD/INST の音にはディレイとリバーブのエフェクトが適用可能。
ツマミ1個のカンタン操作なので、細かい設定は出来ませんが、何かと便利です。
■実際の使用にあたって・・・
で、これまでにに説明した入力端子群を活用して、
・スマホなどに入れたカラオケ音源を流しながら
・インスタコードを弾いて
・歌う
がMB-CUBE1台でできるんですね~。お手軽すぎる!。
そして実際のセッティングですが、MB-CUBE はマイクスタンドに取り付けて設置することができます。
スピーカーはある程度の高さに設置することで、より遠くまで音を届けることが出来るので、オススメです。
・マイク
・マイク用ブームマイクスタンド
・MB-CUBE のスタンドとしてのストレートマイクスタンド
・譜面台(スマホを置くのにもたぶん必要)
・各種接続ケーブル
これだけ揃えれば、小さなカフェ、教室程度の場所なら、お手軽に弾き語りの即席ライブが出来ますね!。
屋内の小さなスペースであれば、MB-CUBEで賄えますが、屋外ではMB-CUBE の出力では正直キビしいのではないかと思います。
屋外での使用を想定される場合は、CUBE STREET II のご使用をご検討ください。
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・サンフォニックスオンラインショップ
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■ギターアンプじゃダメなの?
「小さいギターアンプじゃダメなの?」とお考えになる方もいらっしゃると思います。
ダメではないのですがギターアンプは・・・
・ギターが良い音で鳴るように音色が造り込まれている
・入力が基本的にモノラル
・電気的な仕様がギター向けである
・マイクを入力できない製品が多い
という仕様上の違いがいくつかあります。
・ギターが良い音で鳴るように音色が造り込まれている
ギターアンプは、ギターが良い音で鳴るように設計されているので、音の全帯域がフラットではなく、ギター向けの音作りが施されています。
インスタコードに搭載されている音源は、基本的にシンセサイザーなので、ギターでは出せない低音から高音までの幅広い音域の音を出すことができます。
ですので、ギターアンプではなく、総合的な目的で設計された拡声装置やアンプを使用したほうが本来の性能が発揮できるのです。
もちろん、ギターの音色を中心に使用して「ギターアンプで音作りをする」という明確な目的がある場合はこの限りではありません。
・入力が基本モノラル
ギターは基本的にモノラルでの出力です。なので、ギターアンプには通常モノラルのインプットしか装備されていません(ステレオ出力が装備されたエフェクター等はたくさんあります)。
対してインスタコードの音源・出力はステレオの仕様です。搭載エフェクトもリバーブやコーラスはステレオで出力したほうが、より拡がり感を得られます。
この点についても本来の音色を楽しむためにはステレオ再生が理想と言えます。
・電気的な仕様がギター向けである
詳細に言及すると電気の難しいお話になってしまいますので割愛しますが「一般的なギターとインスタコードでは音声出力の電気的な特性が違う」ということだけご理解ください。
・マイクを入力できない製品が多い
最近は弾き語り向けなど、多彩な入力を備えた製品もありますが、一般的な「ギターアンプ」には、ギターとマイクを同時に接続できない製品がほとんどです。
というか、マイクを接続できない製品が大多数です。
MB-CUBE はこういった点を全てクリアした製品であることも「湯~いち」さんがオススメしているポイントなのではないかと思われます。
※この章2023年01月24日加筆
■他のポータブルスピーカーって
なお、現在「ポータブルスピーカー」は家電量販店などでもBluetooth 対応などのリスニング用の製品がたくさん売られています。
その中には外部入力が可能な製品もありますが、注意が必要です。
最近の製品はDSPで信号の内部処理を行なっている場合が多いので、音の入力から実際に音が出るまでに遅延が発生している製品があります。
インスタコードの場合であれば、パッドを弾いてから実際に音が出るまでに音が遅れて聞こえます。これでは演奏には使えません。
要するに楽器演奏には使えない製品があるということです。音楽を再生するだけならなんら問題ないんですけどね。
MB-CUBE は、歌や楽器演奏での使用に主眼を置いて開発されていますので、そういった心配はありません。
■結論
MB-CUBE は機能・性能・価格のバランスが素晴らしい製品であると言えます。
ロングセラーなのも頷けました!。
・電池駆動が可能
・小型軽量
・操作もカンタン
・必要充分な音質と音量
・安価でコストパフォーマンス良し
用途などから考えても、確かにインスタコードのパートナーとしてピッタリの製品とだ言えます。
そーゆーことだったんですね!「湯~いち」さん!。
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