うまくいかないミックスを「空間」ですっきりさせるコツ

ボリュームバランスやイコライジングを終えたけども、ごちゃごちゃ感が解決できない、、、
こんな場合、「定位」に問題がある場合が多いです。

 

 

「定位」とは、ステレオやサラウンド環境での「音の立体的な位置」のことで、こうした「音の位置」を操作することをパンニングと呼び、一般的なDAWには「PAN」などといったパラメータで操作できるアレです。

 

 

この定位、つまりパンニングなどが十分でないと、音と音がぶつかり合いダマになってしまう、という事が起こります。

僕の周りでも、マルチトラックの音声ほとんどがセンターに集中し、各音がはっきりしないどころか「音圧を稼げない」というような状況にさえ陥っている事が非常に多く、「パンニングだけでなく、音そのものの定位の「広がり量」にまで気を配れば良いのになぁ」と思う事が少なくありません。

 

また、低域は「位相問題」が顕著に現れてしまう部分。

しかも人間の耳は「低音のステレオ感」を知覚する事ができない仕様ですので、わざわざステレオにして問題のモトを作る必要もありません。。

 

 

つまり、定位をキチンと整えるという事は、作り込んだ一つ一つの音を「しっかりと聞かせられる状態にする」為に必要不可欠な作業という訳です。

 

 

定位自体は、DAWやホストアプリケーションのトラックに備えつけてある事が多いですが、「音の広がり方」とか「ステレオ素材をモノラルに」といった場合には、「備え付け」では解決できず、また、単にステレオトラックにモノラル・プラグインをインサートするなどという単純な解決方法では位相に問題が生じる可能性があるため、「サクッ」と完結させる事が難しいのが実情です。

 

 

というわけで、前置きが長くなりましたが、そんな状況の為にオススメのプラグインをご紹介してみたいと思います。

 

 

 

WAVES S1

WAVES GOLD BUNDLEを手に入れると付いてくる、大定番のステレオイメージを調整できるプラグインです。 ステレオイメージとは「広がり方」の事なので、要するに「音の広がり方を調整できる」プラグインという訳です。

 

「広がり方を調整できる」ので、広がりすぎた音を狭めたり、狭まりすぎた音を広げたり、更に重宝するのはその広がり方を保ったまま「右寄り」とか「左寄り」とかパンニングが出来ます。
例えば、シンセなどで何だか勝手に「右寄り」になっている、という場合には簡単に「中央寄せ」にエディットできたりしますね。

wavess1

 

 

 

Flux:: Stereo Tools

なんと驚くべき事に「無料」のプラグイン。(201412/12時点)
本プラグインはS1と同じく「広がり方」と「パンニング」が行えるのですが、A/Bフェーダーが付いているので、異なる設定のステレオイメージをモーフィング(クロスフェード)できてしまいます。

例えば、AメロからBメロに架けて同じバッキングシンセを鳴らすという場合、スレーズや音色は同じでも他楽器との関係性に応じて「前に出す」とか「ぼんや りさせたい」みたいな「違い」を求めたい場合がありますが、そうした場合に”滑らかに”ステレオイメージを変化させる事が出来るので非常に便利。

あと、Flux::は音響解析技術などに長けたブランドである故か、WAVES S1よりも音質に優れている(原音イメージに忠実)し、「広がり」「狭まり」のエディット可能範囲が大きいです。定位をしっかりと把握できる PHONON SMB-02 や FOCAL CMSシリーズなどで作業をすれば、この差は顕著に分かると思います。

fluxstereotools

 

 

 

Nugen Audio Stereoizer

今回取り上げた製品の中でNo.1のオススメがこちら。
Flux::は無料なのにあれだけの精度を誇っていることに驚きの一品なのですが、同じく音響解析技術に長けたNugen Audioが、「有償製品」として開発したスレテオイメージ・プラグインがこの「Stereoizer」です。

 

Flux::もNugenも、音響解析技術に長けたブランドですからプラグインを利用する事で生じる音質劣化は極小で、Waves S1と比べると「比べるのもおこがましい」レベルの高い品質を備えています。特に、このStereoizerは有償製品であるだけに、特に秀でている印象。

 

 

それに加えて「モノをステレオに」とか「ステレオをモノに」とかステレオイメージの調整能力は最も優れていますし、加えて「調整範囲を任意の周波数帯域に 絞って」作業できるという事も素晴らしい。低域はモノラルにすべき、という事は冒頭で述べた通りですが、Stereoizerを利用すれば低域だけをモノ ラルにするという事が可能なのです。
またその逆に、せっかくモノラルで作り込んだトラックの2mixでも、中高域だけにステレオイメージ調整を施す事も可能ですので、もう「ステレオイメージの事なら何でもおまかせ」状態です。

 

 

これにA/Bフェーダーが付いてたら最強なのになぁ。と思うのは、贅沢でしょうか。。

nugenaudiostereorizer

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