お勧めアナログシンセ、Waldorf Streichfett

ここ最近のWaldorfが非常にアグレッシブなアプローチをしています。

 

すでに大人気の「Blofeld」や「Pulse」、世界最高峰の鍵盤を世に送り出すファタールとの共同開発の末生まれた「Sledge」は「かなりできる子」として有名ですが、それらとは一線を画す「アナログサウンド」にフォーカスしたラインナップ、「Rocket」、そして「Streichfett」の事です。

 

 

今やソフトシンセ全盛の時代ですが、どうしてもソフトウェアでは再現しきれない(または非常に労力を要する)「アナログサウンド」をいとも簡単に出してくれる、ありがたいこの二機種のラインナップですが、この中でも特に「Streichfett」については情報が少なく、また、お若いクリエイターの方々にとっては「ストリングスシンセ」といわれても全然ピンとこないでしょうから、少しここで取り上げてみたいと思います。

 

 

 

Streichfett

まずはアナログシンセをゲットする理由、みたいなものに注目してみたいと思います。
※いやいや、機能面が知りたいだけ!という方はこの部分は飛ばしちゃってください!

 

僕はデトロイトテクノやシカゴハウスなど、今となっては古めかしい音楽が大好きです。
といっても近年ではJUKE/FOOTWORKというジャンルが世界的に注目されている事もあり、必ずしも「古い」という訳ではなく、時代のニーズとしても古い音、つまりアナログサウンドが注目されているのも実情だと思います。

 

 

※興味があれば、JUKE/FOOTWORK についても覗いてみてください!
http://matome.naver.jp/odai/2134720117091412801?&page=1

 

 

例えばJUKE/FOOTWORKは、音楽としては新しい感じがしますが、その個々のサウンドはというと、、、
古めかしい音楽で使われてきたサウンドそのもの。

 

 

例えば、こんなのはどうでしょう。

全く異なる音楽ですが(笑)、音の雰囲気としては何となく似ているのがお分りいただけたのではないでしょうか。

 

 

つまり、「新しい音楽を作る」事と「古い音」を使う事は全く別物。
むしろ、気持ちが良いと感じられるサウンドとして「古い音」=アナログサウンドが引き合いに出される事からも、アナログサウンドを取り入れる事は自分の音楽を「理屈じゃないところ」で魅力をアップさせる事ができる隠し味としても機能します。

 

 

またアナログサウンドは近年のアナログ”モデリング”のデジタルシンセやソフトウェアシンセと違い、生楽器との「馴染み」もよく、バンドサウンドに取り入れるのであればアナログシンセが絶対オススメ。

 

 

じゃあどんなアナログシンセがオススメ?というと、これが非常に難しく。。。
というのも、アナログシンセは非常に高価。簡単に何十万オーバーの世界です。
近頃流行りのモジュラーシンセなどは、総額で換算すると何百万にも上る事も少なくありません。

 

 

そんな中、本格的なアナログサウンドを鳴らし、しかも色々な場面でも活用できる機種として登場したのが、今回ご紹介する「Streichfett」です。

 

この Streichfett は、「ストリングスシンセ」と銘打たれているのでストリングスオンリーのシンセと思われがちですが、実はそんな事はありません。

かなり万能だと思いますし、何よりもその「使い道」を考えるとソフトシンセとの併用にもぴったり。
つまり、たった一台 Streichfett をお持ちいただく事で、DAWベースの作業環境が華やかになるという事です!

 

 

 

豊富なサウンドメイクを実現

Streichfett は基本的にはポリフォニック(和音が出せる)シンセサイザーです。
Streichfett を コンピュータとUSBで、またはMIDIケーブルで鍵盤楽器などと接続することで、音を出す事ができるシンセ音源です。

 

 

音源部は、大きく分けて2種類。
まずは和音を取り持つ「STRINGS」、もう一つがSTRINGSを補完したり、リードシンセ的につかえるモノフォニック(単音)の「SOLO」の二つです。
この二つの音源部をまたぐように備えられた中央のノブは、この2つの音源部をミックスしたり、どちらか一方だけを鳴らすなどのバランスを調整する事ができます。

 

 

つまり、この2つの音源の様々なバリエーションと、それらのバランスミックスで非常に多彩なサウンドを生み出す事ができるシンセが、Waldorf Streichfett です。

 

 

 

STRINGS セクションの紹介

streichfett_strings

Registration
Violin、Viola、Cello、Brass、Organ、そしてChoirと目盛りされているとおり、この部分を回すとサウンドが変化してゆきます。
Streichfett は、あくまでも「無理やり生楽器を模倣したシンセサウンド」という昔多く存在した決してリアルでは無い、でもこれでしか得られない!という特別なサウンドをしています。決して「オーケストラサウンドを作る為」と思って購入しないように!笑
なお、このRegistrationという音色選択のノブですが、ある一定の距離を越えると急に全力で音が変わるというより、エレキギターの「ハーフトーン」的に、隣り合うサウンドが混じる範囲があったりします。この使い所が非常に面白く、また Streichfett の音作りの深みでもあります。

 

 

Octaves
このスイッチで、高い音や低い音を加え、音に厚みを持たせる事ができます。このスイッチをうまく使うと、何だかフィルターのローカット/ハイブーストをしたような効果が得られたりもするので、同じフレーズを垂れ流してても(無理やりですが笑)展開を作る的な使い道もありかも、と思いました。

 

 

Crescendo
バイオリンなどの楽器は、ドラムのような「パンッ!」という音の鳴り方はしませんよね。これは、バイオリンはドラムに比べ音の立ち上がりが「なだらか」であることが起因するのですが、そうした音の立ち上がりをコントロールできるのが、このノブの役割。アクセント的に使うなら閉じる方向に、フワーっと滑らかにするなら開く感じでコントロールが可能です。

 

 

Release
余韻の長さをコントロールする部分。アクセント的な打ち込みをしても、このノブを開ききる感じにすると重厚な一つの和音のような感じになるので、これまたフィルターを開いていく的な展開を作るのにも重宝するでしょう。

 

 

Ensemble
「アンサンブル」という名前の通り、何人かで同じフレーズを演奏したような効果が得られる、つまり、より煌びやかになったり重厚になったりします。ここは狙った音に近くなるかどうか、という意味でケースバイケースで使う事になるでしょう。

 

 

 

SOLO セクションの紹介

まずはじめに。
このセクションは、例外を除きモノフォニック(単音)です。
「例外」というのは、SplitスイッチをLayerにした場合には、2ポリで発音するからです。
このセクションが何故こんな仕様なのか?というと、それは STRINGS セクション の「やや足りない」と感じられる部分を補う役目を担っているからです。

実際、どんなシンセでも音を作り込むと必ず必要に感じるのが、「ほんの些細な事なんだけどちょっと補う感じの音があれば。。。」と思う事は少なくありません。

さすがシンセの老舗 Waldorfらしい、美味しいところをついてくれるセクションです。

streichfett_solo

Tone
Bass、E-Piano、Clavi、Synth、Plutoと何かの楽器を連想させる名称がついていますが、これまた「無理やり生楽器を模倣したシンセサウンド」という昔に多く存在した「決してリアルでは無い」、でも、「これでしか得られない!」という特別なサウンドをしています。
ですので、このセクションを「補う役目」とは説明しましたが、リード的、またはヒット/スタブ的な音作りにも使えるかもしれません。
個人的には SplitスイッチをLayerにし、ToneをBassにした状態で得られる「ベルリンテクノ」的なヒット系サウンドは、お世辞抜きにそのまま使えるサウンドだと思いました。

 

 

Tremolo
これはヴォリュームビブラートをかけてくれるノブですね。9時の方向では滑らかですが、3時の方向では断片的な感じになる程に効きが良いです。
ToneをE-Pianoにした状態で軽くことのノブを使ってやる事で、ビブラフォン的なニュアンスも作れちゃいます。

 

 

Attack
文字通り「アタック(立ち上がり)」を調整します。よくできてるなぁと思ったのは、Percという範囲。
この範囲にある状態だと、まるで打楽器のような強いアタックサウンドを作る事ができます。
STRINGS セクションで柔らかいサウンドを作ったとしても、ここでしっかりとアタックを作ってあげる事で「立ち上がり感」のあるサウンドを作る事が出来たのには感動しました!※以下曲の毎8拍目のアタッキーなサウンドみたいなの

 

Decay(Release)
余韻の長さをコントロールする部分。STRINGS セクションのReleaseと同じような使い道ですが、少し違うのはAttackノブとDecayノブの上にあるスイッチによって、余韻のニュアンスが違ってきます。

アタッキーなサウンドの場合は左、そうでない場合は右、みたいな使い勝手になるかな?という感じです。つまり、結構色々やれちゃうって事かな 笑

 

 

 

アナログシンセなのに、12サウンドをメモリー可能

streichfett_memory
MEMORYセクションで、作ったサウンドを保存したり、即座にリコールしたりできます。
バンクスイッチを切り替える事で4×3(A,B,C)の計12サウンドを保存できます。
保存方法は簡単、保存したいボタンを長押しするだけ。
注意点は、バンクスイッチを切り替えると、同時に音も切り替わってしまう事!バンクを跨いでの保存はできないのでご注意ください!

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